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紙面ピックアップ

明日の授業のアイデアがいっぱい!!

「授業デザイン×教材研究」

新紙面がスタート

  

【紙面の一部を紹介します】

子どもの集中力を飛躍的に高める
10分間パーツ教材の知恵

古川光弘・兵庫県佐用町立三日月小学校教諭

  最近の教育課題の1つ、小1プロブレム。とにかく近頃の低学年は一筋縄ではいかない。  数年前の話になるが、久しぶりに1年生の担任をした。様々な個性の子どもたちがいて、45分間、とにかく席に着かせ、集中させることに苦労した。本気で学級崩壊の危機感を抱いたほどである。
 入学式の日は、私を含め3人がかりで学級指導を行った。
 ただその心配は、最初の数週間で消えた。10分間のパーツで組み立てる授業を意識し始めたからである。
 普通に考えてみても、1年生と6年生が同じ45分授業であるというのもおかしな話で、それでは45分授業を3つぐらいのパーツに分けてはどうかというのが、「10分間パーツ教材」の発想である。
 「10分間パーツ教材」を1時間の授業に効果的に配列し、一つ一つ確認しながら授業を進行することにより、子どもたちは驚くほど授業に集中するようになった。
 「導入」「山場」「まとめ」という従来、常識的に考えられてきた1時間の授業構成をまったく覆すものであり、1時間中1問だけの問題に集中的に取り組ませる問題解決型の授業とは対極にあるものである。1年生の授業には問題解決型はそぐわない。集中力が持続しないからである。
 ところで、「10分間パーツ教材」には次の4条件が必要である。
 @10分前後で完結するか、または区切りをつけることのできる教材
 Aシンプルかつ単純明解な教材
 B必ず全員が取り組むことができる教材
 C授業のねらいに沿う教材
 この条件を満たす教材を、45分の授業の中にねらいに迫るような形で効果的に配列する。何も難しいことはない。誰にでもできる普通の授業である。たったこれだけのことではあるが、子どもたちを引きつけ、子どもたちの集中力を飛躍的に高めることができるのである。
 しかし、保守的な教育観では、このような発想はなかなか生まれないのも事実である。私は、この「10分間パーツ教材」が、低学年指導の1つのヒントになるのではないかと考えている。
 ただ最後に、「10分間パーツ教材」がすべてではないということだけは付け加えておきたい。何でもそうであるが、100%有効な方法などありえない。
 次回は、「10分間パーツ教材」を使った国語の授業を具体的に紹介する。


「仮説実験」授業って何?
楽しい授業への招待
―子どもの学習意欲が高まる―

佐竹重泰・東京都八王子市立みなみ野君田小学校教諭

 先生へ
   私は「科学」をやる前はぜんぜん科学に興味がありませんでした!!  けれど、初めてこのクラスで「科学」をやった時、「科学ってこんなにおもしろいんだ〜!!」とか、ず〜っと思っていました。すごくすごく楽しかったです。まだまだ、たくさん科学をやっていろいろなことを知りたいです!! (小学校4年生女子)

 この文章は、4月に子どもたちの理科に対する興味関心を高めるために導入として行った「仮説実験授業」(私のクラスでは『科学』と呼んでいる)が終わったところで、ある女の子が書いた授業の感想文です。
 ところで、このような授業感想文を書いてきた子どもたちはこの子だけではありませんでした。クラスのほとんどの子どもたちが「もっと知りたい」「もっと勉強したい」「科学って、こんなに楽しい勉強だったんだ!」という驚きと感動を授業感想文に書いてきたのです。
 そして、さらにその後の理科の学習にも意欲を持つようになったのです。  さて、ここでとりあげている「仮説実験授業」は、「私もこの授業をしてみたい」という方なら誰でも行えるようにできています。そして、この感想文のように、クラスのほとんどの子どもたちが「授業が楽しい!」「もっと知りたい!」「勉強したい!」などと、学習に意欲を持つようになります。
 私が新卒の頃に行った授業でも、このような感想文を子どもたちは書いていました。それ以来、そんな子どもたちの声に後押しされるように18年間、私は仮説実験授業を続けているというわけです。
 「仮説実験授業」は、63年に国立教育政策研究所名誉所員の板倉聖宜氏によって提唱された科学(自然と社会)の授業理論・方法です。
 そして、そのやり方はとっても簡単です。「授業書」という、全国各地での授業研究の成果がつまったプリントに沿って進めるだけなので、本当に誰にでもできるのです。
 作成者の板倉聖宜さんは、仮説実験授業のねらいについて次のように書かれています。
 「仮説実験授業の基本的なねらいはいろんなことがありますが、すべての子どもたちが『科学というのはたのしいものだ。自分にとってよくわかるものだ』という実感をもって社会に出てほしいという願いを実現することにありました」(板倉聖宜著『教育の未来に向けて』(仮説社)から引用)
 どうですか。あなたもこんな授業をしてみたいと思いませんか。そこで次回は、仮説実験授業の実際の様子について紹介します。お楽しみに。



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