トピックス 教育新聞社

[クローズアップ]

新規採用教員のための
採用直前セミナー

教育新聞社主催(平成19年1月27日・2月24日開催)

 葛ウ育新聞社主催の「平成19年度新規採用教員のための採用直前セミナー」(後援・全国連合小学校長会、全日本中学校長会、独立行政法人教員研修センター)が1月27日と2月24日の2日間の日程で、東京・豊島区のサンシャインシティ文化会館で開かれた。この4月から小・中学校の教壇に立つ採用直前の教員を対象に、学校現場を具体的に想定した研修を実施し、自信をもって教員生活のスタートを切ることができるようサポートするもの。ベテラン教員などを講師に、熱の入った演習と講義が行われ、真剣に聞き入る受講生の姿が見られた。

新任教師が赴任先で直面する課題に対応
始業式、子どもとの出会い、学級経営、保護者、教科指導、評価・評定

◇新任教師の仕事の実際を学ぶ◇
―4月のスタートをどう過ごすか―

 「新任教員の仕事の実際」では、学校現場の実際について、赴任する4月から翌年3月までの1年間の流れを概観した。特に、4月から10月までの半年間に焦点を当て、どのような行事があり、どのようなポイントがあるか、留意すべき点をアドバイスした。
 教員生活で一番不安な期間である初任の4月のすごし方については、学校初出勤、着任式、始業式、入学式、学年集会、初授業、初保護者会、PTA総会などの実際を説明した。
 留意事項としては、初出勤までに校区を歩いてどのような地域であるかを調べておくこと、所属学年の児童・生徒の名前と顔を覚えること、4月は自己紹介の機会が多いのでインパクトのある自己紹介を練習しておくこと、出勤したらとにかく電話に出まくり、学校にはどのような人から誰に電話があるのかなどを把握することなど、初任者研修では学べない具体的な対応を学んだ。

◇学級経営を学ぶ◇
―最初の2週間、2ヶ月が勝負!!―

 学級経営に関する演習では、学級を円滑にスタートさせる方法、児童・生徒や保護者の信頼を得る方法などについて学んだ。  学級経営は「2週間、2カ月が勝負!」ということで、まず初めの2週間で、ある程度の学級のスタイル(ルールや規範意識、当番や係、約束事など)が決まってくるので、学年主任などと相談しながら、この時期に児童・生徒に指導する内容、特に「人の話をしっかりと聞く」ことについてはていねいに指導する必要のあることが強調された。
 学習の構えを身につけさせることが重要であることから、受講生を児童・生徒役に見立てて模擬授業を行い、「姿勢(聞く姿勢、読む姿勢、書く姿勢)」「返事、発言の仕方」「声の出し方」「ノート指導」などを具体的に実習した。
 特に、学級経営案の作成、週案の執筆、教室環境の整備、給食指導を積極的に行い、学級を把握していくことの重要性が強調され、具体的な方法が示された
。  また保護者との関係では「学級だより」をクローズアップ。「学級だより」は保護者に、学級経営方針を理解してもらい、児童・生徒の学校での日常の様子を伝えるために重要であるとし、作成のポイントを詳しく解説した。

◇魅力ある授業を学ぶ◇
―教材研究から通知表の作成まで―

  「授業力をアップしよう」の演習では、大学では教えてもらうことのなかった授業のアイデア、指導案の書き方、板書の仕方、宿題の出し方、教材研究の進め方をはじめ、1学期の通知表の具体的なつけ方、特に中学校では中間テスト、期末テストの問題作成について、ていねいに学んだ。
 授業はやはり教職の本分、ということで、児童・生徒に「わかる」「できる」を実感させるためにはどのようなポイントがあるのかについて、ここでも受講生を児童・生徒に見立てた模擬授業などを取り入れ、具体的な指導が行われた。
 子どもたちに真に力をつけるには「授業のねらい」「児童・生徒の実態把握」「教材研究」の3点を明確にする必要があることを説明するとともに、発言や挙手の促し方、授業が見える板書のあり方などを解説。
 特に、教材研究の重要性が強調され、「学習指導要領→教科書→教師用指導書→単元指導計画の作成→授業案(学習指導案)の作成→教材開発」の流れについて詳細な指導が行われた。
 また初任者にとって大きな課題である評価についても、授業中の指導と評価、観点別評価、評定、所見について、例を示しながら具体的な取り組みや工夫などが示された。

◇こども・保護者との関わりを学ぶ◇
―事例研究で対応のポイント示す―

  事例研究では、児童・生徒、保護者、同僚教師とのかかわりについて、具体的なケースを取り上げながら学んだ。
 この事例研究では、特にこれからの教師に求められる指導力として、児童・生徒理解、校内の体制づくり、関係諸機関に関する知識、教育相談、ネットワークづくりなどがあげられた。
 特に子どもとの関係、保護者との関係でトラブル等があったときは独りで「抱え込み」をせず、解決方向を明らかにするために管理職に報告・連絡・相談をし、校内体制をつくり、関係諸機関との継続的で定期的な対応を考える必要があることが示された。
 児童・生徒とのかかわりでは、「上履きを隠された子どもがいた場合」「授業中、席を立って歩き回る子どもがいた場合」、保護者とのかかわりでは、「先生の授業が楽しくないと子どもが言っているとクレームをつけてきた場合」「義務教育だから給食費は払わないと言ってきた場合」などのケースが示され、受講生を数人ずつのグループにして、対応について話し合わせた。
 講師からは、対応例が示されるとともに、「学級担任としての苦情対応の心得」「児童・生徒から見て先生に授業力がないと思われてしまう場面」「管理職・他教員との対応」などが詳しく説明された。

【受講者の声】
○採用名簿に搭載されたもののどんな準備、心構えをすべきかよくわからず不安だらけでしたが、今回、現場の先生の演習を受けて気持ちが引き締まりました。
○学校現場の様子やさまざな仕事のポイントなど、「知りたい!!」と思っていたことばかりだったのでとても勉強になりました。
○生の現場での指導方法を伺えたのは、今後の教員人生にプラスになると思います。
○私は卒業するまであと1年ありますが、その間に「やろう!」と思ったことがたくさんできました。
○現場の先生から具体的な指導方法を体験的に学んで、とてもためになりました。4月から自分が教壇に立つイメージが持てました。

来年度のセミナーも乞うご期待!!
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教員採用試験対策にも最適です。

 


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