教員採用ジャーナル Kyosai journal

本紙読者が綴る「合格体験記」

今夏試験の合格者がアドバイス

  今夏に行われた平成23年度教員採用試験で見事、合格を勝ち取った本紙読者に、合格の秘訣や試験対策の方法などについて、後輩読者のためにアドバイスを寄せてもらった。合格者の生の声を参考にしてほしい(「教員採用ジャーナル」より一部転載)。

教育ボランティアと勉強を両立させる

山形県・小学校、大学生・22歳(男)
 

【Q1】合格の一番の要因は 
 「教員になりたい」という想いをずっと持ち続けたことです。私は、教育ボランティアやゼミにも、試験勉強と両立して参加しました。試験勉強で疲れている時に、ボランティアで学校に行くと、子どもたちの笑顔で癒されました。そんなときに、「やっぱり教師になりたい」と思いました。ボランティアが気分転換になっていました。ゼミでの課題も、直接は教員採用の勉強にはつながりません。しかし、卒論のための勉強は、教員になった時に役立つと信じ、勉強してきました。結果、ボランティアやゼミは試験勉強の息抜きになり、教員になりたいという志を持ち続けることができたと思っています。
【Q2】どんな試験準備をしましたか 
 試験勉強は、10月から始めました。大学生協で、教員採用試験対策講座が11月から試験日までありました。この講座では、教職教養と人物試験対策をしました。この2つは講座を中心に勉強しました。専門教科は、自分でテキストを買い、月別、週別でスケジュールを考えました。「今週は、15㌻までは最低でも勉強、できれば20㌻までやろう」と2つの勉強のめどをたて、必ず守ることができるスケジュールを立てるようにして、試験勉強が嫌にならないようにしました。時間は、何か予定がある日は1日4時間、何も予定がない日は8時間ぐらいしていました。
【Q3】試験対策のポイント
 筆記試験は、自分の努力でどうにでもなると思います。小学校を受験する場合は、面接や論文の対策について自分だけで行うには限界があります。そのため、講座での授業をしっかり出て、論文添削や面接対策をしてもらったり、大学の先生に頼んだりしました。自分では分からないことや、気が付かないことを指摘してもらえました。また、試験を受けることが1番の対策ポイントだと思います。私は、3つの自治体を受験しました。特に面接は、本番の空気と練習の空気は違います。試験を受けて、次の試験に向けて、良くしようとできたので、第1志望の山形県に合格することができました。
【Q4】教育新聞の活用法は 
 スクラップをしました。興味のある記事、試験に役立つ記事を切り抜き、ノートのまとめました。また、面接対策の記事や集団討論や模擬授業の記事、教員ステップアップの記事などをスキャンして、まとめ、印刷して、試験でホテルに泊まるとき、移動の時などに読んでいました。実際に、新聞の記事の内容が、試験で聞かれました。


筆記は誤答問題を繰り返す

三重県・小学校、大学生・22歳(女)
 
【Q1】合格の一番の要因は 
 ボランティアや研究会を通して、たくさんの学校現場に触れていたことだと思います。「百聞は一見に如かず」ということわざがあるように、やはり現場に足を運ぶことが一番大切だと思います。また、インターネットや新聞、学校現場からたくさんの情報を取り入れることで、面接も強くなりますし、筆記試験の教職教養の勉強にもなります。
【Q2】どんな試験準備をしましたか 
 私の勉強方法は、問題集を1冊決めてそれを何度もくりかえすという方法です。1回目はすべてやる、2回目は間違えたところだけ、3回目はさらに間違えたところをやるという感じです。専門教科の勉強は、高校入試や大学入試の延長線上にあると考えていたので、すぐにできるだろうと思い一番後回しにしました。教職教養は初めて知ることが多かったので時間がかかるだろうと思い一番最初に勉強し始めました。
【Q3】試験対策のポイントは
 筆記試験の対策は、とにかく同じ問題集を何度も繰り返しました。教育時事の情報を収集するために、教育新聞をパラパラと読んでおき、ピン! ときた記事は切り取ってストックしておきました。面接試験の対策は、聞かれそうなテーマはすぐに答えられるように、通学中に考えたりお風呂に入りながら考えたりしていました。あとは、現場の先生とたくさんお話をしてたくさんのことを教えてもらいました。模擬授業も、現場の先生に見ていただきました。実技試験の対策は、4月ぐらいから始めて準備してきました。
【Q4】教育新聞の活用法は
 教職教養の時事問題や面接で役に立ちました。タイムリーな記事の話題で面接に役立てることができました。文部科学省のホームページなどから情報収集をするのも大切ですが、ホームページだとどの内容が大切なのかわからない時があります。大切な情報が凝縮されている教育新聞を欠かさず読んでいました。現場の先生方のお話も載っていたので、とても役に立ちました。


県の特徴をつかんで勉強する

千葉県・中学校(保健体育)大学生・22歳(女)
 
【Q1】合格の一番の要因は 
 集中力とメリハリです。私は、大学の部活動に所属しています。ミーティングや練習を含めると、午後4時から9時まで5時間ほど時間がとられます。そこで、部活動以外の午前中や昼食後の時間を最大限に使い、集中して勉強をしました。部活があることで、心も体も健康に、メリハリのある毎日を送ることができました。
【Q2】どんな試験準備をしましたか
 準備をはじめたのは、大学3年生の6月頃からで、教育新聞や雑誌を読み始めました。勉強を始めたのは3月下旬から、千葉県の過去問題を解いて傾向をつかんでから、教職教養や専門教養に取り組みました。論文は週1~2題書いて、大学の先生に毎回見てもらいました。心がけたことは、「今年絶対に教師になる」と思いながら勉強すること、仲間とつねに情報交換をすることです。
【Q3】試験対策のポイントは
 筆記試験は、千葉県の教職教養は比較的簡単だったので、基本事項を暗記し、問題をたくさん解きました。専門教養は、とにかく学習指導要領の暗記に努めました。その県の特徴をつかんで勉強することが一番大切です。論文は、出題されそうなテーマ(県の施策や教育時事)を、指定字数にあわせて練習しました。初めはできなくて当たり前なので、たくさん書いて論文を書くことに慣れることが大切です。面接は、様々な質問を想定し、答えを考えました。そして、仲間とできるだけ多く練習しました。
【Q4】教育新聞の活用法は
 教育新聞は週に2回送られてくるので、ホットなニュースがたくさん載っていて、教育時事をいち早く知ることができました。教育用語も教育新聞のおかげで知ることができた言葉がたくさんあります。教員採用試験に向けての勉強方法や面接対策なども詳しく載っていたので、そこから学んだり、不安を取り除くことができました。活用方法は、気になる記事や教科関係の記事、連載記事をスクラップして、後で見返せるように見出しをつけておきました。


分野に偏らず万遍なく勉強する

静岡県・小学校、大学生・23才(女)
 
【Q1】合格の一番の要因は
 毎日、コツコツと勉強したことだと思います。そして日々、採用試験のことを意識して生活しました。友だちと支え合いながら勉強できたことも合格できた要因の一つだと思います。1人ではなく、一緒に高め合える友だちがいたことが大きな力になりました。
【Q2】どんな試験準備をしましたか
 3年生の11月ごろから勉強を始めました。勉強方法は、問題や答えをながめるだけでなく、実際にノートに答えを書くことを心がけました。いろいろな問題集に手を出すというより、分野ごとに1冊を繰り返し解きました。正解、不正解をはっきり区別しチェックしました。3月上旬までは最低1日2時間、できる日は4、5時間勉強をしました。3月下旬からは1日10時間弱に増やしました。適度な息抜きを心がけ、1分野に偏らずに、万遍なく勉強するよう注意しました。
【Q3】試験対策のポイントは
 面接は、早く練習を始めた者勝ちだと思います。私は1次試験から面接があったので力を入れて対策しました。5月ごろからは、1日1つ教育ネタを新聞やニュースから探し、友だちと話すことにしました。話すことが苦手でしたが、日々の練習で上達していくのが分かりました。上手く話せるようになるまで時間がかかりますが、あきらめずに練習を続けることがポイントです。話す内容をノートにまとめることも役立ちます。私は面接ノートが6冊ほどになりました。本番は笑顔、はっきりした声、若さが大切だと思いました。
【Q4】教育新聞の活用法は
 私は主に面接対策に教育新聞を活用しました。質問されることは様々なことが想定されますが、答えのヒントが紙面にたくさんありました。「求める教師像とは?」「魅力ある授業とは?」など、自分の中に考えがしっかりしていない時でも、いろいろな記事を読む中で、考えがまとまっていきました。記事を読むことでモチベーションが上がり、勉強に集中できました。そして極めつきは、何気なく読んでいた記事の内容を質問され、答えることができたのがうれしかったです。教育新聞を読んでいなければ答えられなかったと思います。



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