(提言)持ち味を出し切る

尾張小中学校長会長 木下 眞吾

「昨年行われたピョンチャンオリンピックの女子スピードスケートで金メダルに輝いた小平奈緒選手は、3歳からスケートを始め、小学校5年生の時に見た長野オリンピックで金メダルに輝いた清水宏保選手に憧れ、世界を目指しました。

金メダルに輝いてすぐのインタビューで『最初から集中して、本当に自分の持ち味を出し切れた』と応えられた言葉が印象に残っています。小平選手は小学校のときにもった夢の実現に向かって、自分の持ち味、つまり自分のよさを出して、努力を続けてきたのだと思います。

皆さんもさまざまなことに一生懸命、熱中して取り組む中で、最も夢中になれるものを見付けてください。そして、夢や目標をもち、その実現に向かって、自分の持ち味を出して、努力を続け、真っすぐに進んでいってほしいと願います。

これから大事なのは、自分を知ることです。『私』は何が好きで、何に興味があって、何に夢中になれるのか、そして、『私』の持ち味、『私』のよさは何かを考え抜いてください。友達と共に工夫いっぱいに毎日の生活を創り上げていく中で、答えは見付かり、確かなものになると思います。」

これは、昨年度の卒業式の式辞の一節である。

小平選手の『自分の持ち味を出し切れた』という言葉を、4年間共に学校生活を送った卒業生に贈りたいという思いを込めた。

「自分の持ち味を出し切る、磨く」ということを、本校の職員にも伝えた。

子供たちの育ちのためには、職員の育ちが不可欠であり、育つためには、それぞれが自分の持ち味を出し切ることや、磨いていくことも必要だと考えたからである。

そうなるためには、一人一人が自分の持ち味を出すことのできる職員集団でなければならない。

また、少経験の職員が自分の持ち味を見付けることのできる学校でなければならない。校長として、このような思いをもって日々取り組んでいる。

これは、本校が目指す「子供が育つ学校づくり」を具現化することにつながることであり、同時に職員一人一人が気持ちよく仕事のできる学校にしていくことにもつながる、とても大切なことであると考えている。

 (蟹江町立蟹江小学校長)