(読者の窓)南粕谷の宝物

本校は、地域との結びつきが非常に強い。その一つとして校舎内に「生涯学習ルーム」があり、土・日や夜間だけでなく、平日の日中にも、地域の方に解放していることがあげられる。子供たちが授業を受けている時間に、地域の方が切り絵の制作や書の練習に励んでいる。

こんな環境で育っている子供たちの地域への思いは強い。3年生は、総合的な学習の時間のテーマを「南粕谷の宝物」に設定し、学習を進めた。自分たちで話し合ったり、地域の方から話を聞いたりした結果、「宝物」は三つ絞られた。

一つ目は、いろいろな世代の人が楽しく集える場所になってほしいとの願いが込められた「南粕谷ハウス」である。子供も参加できるイベントの他、喫茶コーナーもあり、地域の人と人をつなげる拠点となっている。

二つ目は、学校に隣接する「トトロの森」である。竹やぶになっていた場所を「里山再生活動」として、地域の方、教職員、子供が力を合わせ、切り開いた。今では、小学生や園児たちの憩いの場となっている。

三つ目は、図書室の一部のスペースに設けられている「地域文庫」である。毎週土曜日の午後に開館しており、地域の方が気軽に本を借りることができる。また、隣の空き教室も開放しており、親子で過ごせるようになっている。

まさに、本校は、地域とともにある学校である。今後も、この強みを生かし、地域に根付く子供を育てていきたい。

(池田達哉・知多市立南粕谷小学校長)