(読者の窓)波のり最高

渥美半島の太平洋側に位置し、サーフィンの世界的ポイントを校区にもつ赤羽根小学校。本校には、20年の伝統をもつ「親子ボディーボード体験学習」という、学校行事がある。

夏休みに入ってすぐ、4~6年生の希望者による行事である。保護者も一緒に体験し、親子の触れ合いも兼ねる。地元のサーフィン協会のメンバー20人もボランティアとして参加。必ずマンツーマンで海に入ることを鉄則としている。

危険と隣り合わせのこの行事。沖には、ロングボードに乗ったサーファーが、堤防・浜からは、職員・PTA役員・地区役員等が、双眼鏡で監視。港に救急艇配備。

なぜ、このようなリスクを伴う行事を実施しているのか。それは、校長の疑問から始まった。

この地域は、山の学校との交流会があった。赤羽根の海は、波が荒く離岸流もあり、地元では、「海で遊んではいけない」と言われ、近寄らない。そんな中、山の子供たちは、波打ち際ではしゃぎ海を楽しんでいた。その光景を見た当時の校長は、(海のそばで暮らしている子供たちが、海のすばらしさを知らなくて良いのか)と真剣に考え、そこが出発だったと聞く。

ボードを持って、海に入っていく子供たち。真っ黒に日焼けし、たくましさを感じる。

「5回目でようやく波に乗れた。うれしかった。サーファーのお兄さんが、魚の名前を教えてくれたよ。来年が楽しみ」

赤羽根に海があり、子供たちがいる限り、この行事は続くだろう。

(鶴見美代子・田原市立赤羽根小学校教頭)