響きあいながら考えを深める 思いをもって語り合う授業を

新城市立新城小学校

主題設定の理由

本校の子供たちは、諸感覚を働かせながら対象とかかわっていくことが好きである。また、夢中になれる活動では、自分の考えをもつこともできる。しかし、話し合い等で自分の考えを仲間に伝えたり、仲間と自分の考えを比べながら考えを見直したりするまでには、至っていない。

友達の考えをペアで説明し合う子供たち

子供が相手の考えを受け止めながら聴く力、自分の考えや思いを相手にわかりやすく伝える力を身につけ、互いを認め合いながらかかわり合う(響きあう)場面を授業のなかにつくっていくことで、響きあいながら考えを深められる子供を育てていきたいと考え、研究主題を設定した。

めざす子供の姿―響きあいながら考えを深める子

「響きあいながら考えを深める」とは、対象(教材や問題)に正対する(対象と響きあう)ことで自分の思いや考えをもち、それを人に話したり書いたりすることで伝え合う(他者と響きあう)こと。

さらに物事を多様な視点から見とり、自分の考えを見直すことで考えを深めていく(自分と響きあう)ことととらえる。

昨年度の主な取り組み

子供にとって、身近で魅力のある教材開発や、子供の考えを大切にした単元構想づくりを行う。

5年理科の授業では、校庭の雨水が近くの「豊川」(とよがわ)へ流れていくことを発見した子供たちが、水の行方に興味をもって追究を始めた。豊川の流れに着目し、具体物を活用して、水流について仲間とともに問題を解決しようとする子供たち。中には、早起きして豊川を見に行く子も現れるほど、夢中になって学習に取り組む子供の姿がみられた。

朝の会の「お話タイム」で、子供の話す力・聴く力を高め、他者の発言につなげながら語り合う力をつける。

年度当初の学級づくりの段階では、小グループで行うアドジャントークに取り組んだ。聴き方、話し方を具体的に示して繰り返し行うことで、反応しながら聴くこと、わかりやすく話をすることに進歩がみられた。

全体で話し合う力をつけるためにフリートークにも取り組んだ。テーマは対立型、相談型等、子供が話しやすいものにし、話型を示すことで、子供たちは他者とかかわりながら話し合いができるようになってきた。

1時間の授業を①「問いの確かめ(発見)」②「学び合い」③「ふり返り」の大きく三つに分け、問題解決的な授業展開になるように工夫する。

関西大学初等部の尾﨑正彦先生に問題解決的な授業づくりを学び、実践した。予想とのズレや友達との考えのズレにより子供たちは問いをもち、問題の解決に向かって自分の考えを熱心に伝え合う姿がみられた。

今後の取り組み

今年度も単元・授業づくり、話す力・聴く力の基盤づくりの研究を進め、国語、算数、理科等の研究授業を中心に成果と課題を整理していく。

令和2年度の2学期に予定している研究発表会で、新小っ子が響きあいながら考えを深める姿をご覧いただけるように実践を積み重ねていきたい。

(夏目真治校長、文責・上田貴之教務主任)本校/℡0536(22)0112。