情報活用能力・IT力の育成 小学校プログラミング教育をどうするか

新学習指導要領では、小・中・高等学校を通じてプログラミング教育の充実を目指して、令和2年度から小学校においてもプログラミング教育を導入することが示された。

愛知県教育委員会・愛知県義務教育問題研究協議会ではこのような動きを踏まえて、平成30年度からプログラミング教育の在り方について研究協議を進め、この3月、その成果をリーフレットおよび事例集にまとめた。各学校において積極的に活用し、プログラミング教育への第一歩となるよう期待している。

コンピュータ等の情報技術の発達は社会に急激な変化をもたらし、子供たちが情報機器等を活用する機会も増えてきている。今後ますます人々の社会生活・日常生活になくてはならないものとなっていくだろう。プログラミング教育とはそのために必要な「プログラミング的思考」「情報活用能力」「IT力」を育成するねらいがある。

リーフレット「小学校プログラミング教育の在り方」は、文部科学省が示している小学校段階におけるプログラミング教育の概要を示すとともに、プログラミング教育を始めるにあたってどのように準備を進めていけばよいのかをまとめたものである。

内容は、Q&A形式でわかりやすく説明されている。「どんな学びが期待できるの?」の問いに、「自らの考えを整理して、内容を伝えることができる」「仲間とともに問題解決するよさを実感できる」「プログラムの働きを、生活の中で生かせるようになる」と答えている。

そして、プログラミング教育を始めるに当たって、「教員がプログラミングを体験すること」「プログラミング教育をスタートさせる体制を整えること」の大切さを訴えている。

事例集「ココからスタート」では、教員が小学校プログラミング教育を始める第一歩として教科の中で扱える各学年の事例が掲載されている。

各学年の単元において育む資質・能力を、「引き出したい子供の姿」として明らかにし、こうした姿が授業の中で見られるような授業づくりを目指した実践事例となっている。

例えば、2年「漢字の部分を学ぶ場面で」では、Viscuit(ビスケット)を使った漢字合体ゲームが紹介されている。初めにプログラムに使う絵や文字をかき、画面に移す。次に、ソフトの「メガネ」を使って絵や文字を合体させるなど、漢字が重なったり、変化するようにプログラムを修正したりするという学習活動である。

県では、子供、学校の実情に合わせて積極的に活用することで、次期学習指導要領への円滑な対応と授業実践をさらに進めてほしいと期待している。

リーフレット『小学校プログラミング教育の在り方』および、事例集『ココからスタート』は県教委義務教育課Webページで検索できる。