(読者の窓)地域の宝

本校は、犬山市の東部に位置し、校区は里山地域にある。四季折々の自然に触れることができ、入鹿池や尾張冨士、ヒトツバタゴの自生地など、豊かな自然に囲まれている。教室の窓からは、明治村の聖ヨハネ天主堂を眺めることもでき、風光明媚(めいび)な恵まれた環境にある。

全校児童数136人の小規模校であり、地域の素材を生かした教育活動を1年を通して展開できることは本校の大きな特色といえる。

春はタケノコ掘りやヒトツバタゴ自生地の観察に始まる。入学した新1年生には、ヒトツバタゴの苗木が地域の方から贈られる。夏は尾張冨士の石上げ祭にも一部の児童が参加する。秋には、学校と地域が一体となって「ふれあい運動会」が盛大に開催される。

保護者のみならず、地域住民の皆さんが多数参加され、児童に熱い声援を送ってくださる光景は、本校がいかに地域の方々から愛されている学校であるかを実感させられる。

冬には老人クラブの皆さんと「もちつき会」を実施する。1・2年生がついた餅を全校児童に振る舞うという行事である。

どれを取っても地域や保護者の支援なしには実施できない行事ばかりである。地域の方々は、事あるごとに「子どもは地域の宝。池野の子は池野で育てる」と熱く語られる。地域の温かいご支援に感謝しながらも、時代の変化に合わせて行事の内容や方法を検討することも喫緊の課題である。

いずれにせよ、学校と地域が連携して明日を担う池野の子を育てていきたい。

(若原公代・犬山市立池野小学校長)

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