地域とともにある学校 2030年にあるべき姿を求めて

豊田市立益富中学校

本校研究の骨子

本校では、学校の存在価値を再考し、新たな時代に必要とされる学校への変革を目指し、「社会に開かれた教育課程」の具現化を図るための研究を進めてきた。

新学習指導要領にうたわれている「社会に開かれた教育課程」の解釈を、本校では以下の通りとした。

①地域・企業へのアンケートを通して教育目標を設定し、教育の目標を地域・社会と共有する。

②地域・企業と単元構想から授業実践までともに考えていくことで、教育活動における地域・社会との共働を試みる。

③学びに向かう意欲の向上を目指し、「学校の勉強が社会に出て役に立つか」の視点で検証する。

授業改善を目指して

本校生徒は、与えられた活動は真面目に取り組むことができ、知識の蓄積については成果が上がっており、一問一答式の発問に対しては、積極的に発言しようとする。

しかし、自ら学習活動に参加しようとする姿はあまり見られず、自分の考えを持てなかったり、表現もできなかったりする。知識量があっても、関連付けや概念形成ができていないため、生きて働く力になっていない。

これらの実態を踏まえ、授業改善を進めた。①対話する姿を、問題解決のためにA論とB論をすり合わせて、さらによいC論を生み出すことと定義し、対話するためには、自らの考えをもつことが必要であるとした。

また、主体的に思考した姿を自らの考えをもった姿と定義し、考えをもつためには、問いがわかることが必要であるとした。授業改善を進めていくにつれ、読解力がなかったり、自ら問う力(意欲やスキル)がなかったりといった、問いがわからない生徒の存在が明らかになり、そのための教師の支援や生徒自らが問う力を伸長していく取り組みを同時に行っていった。

チームとしての学校
①コミュニティ・スクールとしての取り組み

地域ボランティア、地域会議での提案、ふれあい祭り、蛍養殖、防災キャンプ等、地域とともに活動することを積極的に行っている。英語、合唱、ひまわり集会、不登校対応、合同お迎え訓練等、小中の連携を積極的に行っている。

②誰ひとり取り残さないために

SSW、SCを中心とした専門チームによる不登校生徒への対応を積極的に行っている。また、SDGsについても学び、専門家を呼んで授業も行った。

③社会の動きを教育活動に
豊田市長とともに、ラグビー日本代表を全校生徒で応援

ラグビーW杯に関連して、全校によるジョージア戦観戦、ラグビー選手との交流、イベント会場でのPRブース活動、市のPV撮影等を行った。また、TOKYO2020に関連して、パラリンピック代表選手との交流、本校卒業生のeスポーツ選手との交流、修学旅行時に関連施設への訪問等を行った。

実践を通して

「社会に開かれた教育課程」の具現化を図ろうとした本校の実践は、まだ途中である。数学科のように、本校の考えに基づく実践がうまく進められなかった教科もある。それらも踏まえて、新たな時代にふさわしい学校の在り方を模索していきたい。

(深津幸春校長、文責・國枝和行主幹教諭)

本校/℡0565(80)4161。Eメール=c-masutomi@toyota.ed.jp