認め合いかかわり合い仲間とともに成長 「この子」がいきる生徒指導を通して

豊橋市立本郷中学校

今の生徒たちが社会で活躍する頃にはグローバル化や技術革新が進み、複雑で予測が難しい時代を迎えると言われている。本校では、未来を生き抜く力を育むため、教師が生徒一人一人を「この子」と捉えて大切にし、活躍の場をつくることで自信をもたせること、相手とかかわる力を育てることが必要だと考えている。

「自他をかけがえのないものととらえ、学校生活の中で自分のよさを発揮し、互いのよさを認め、仲間とともに成長する生徒」を育成することを目ざし、「聴く」ことを基盤とした生徒指導の研究を進めている。

▼研究の概要

本研究では生徒も教師も、「聴く」ことをすべての基盤としている。「聴く」とは相手の考えや気持ちをわかろう、知ろう、と他者の心のうちを理解しようと努めることである。そのうえで設定した、「この子」を大切にする次の三つの手だてによって、仲間とともに成長する生徒の姿を引き出すことができると考える。

▼「この子」をいかすための生徒理解

教師が「この子」をとらえ続けてこそ、深く理解し、よさをいかすことができる。そこで、教育相談を計画的に行ったり、授業や行事の振り返りで変容を捉えたりしている。

また、校務支援システムを活用し、「日々の様子」によさやがんばりを蓄積して、情報を共有し、どの職員も「この子」を支えられるようにしている。さらに生活サポート委員会や校内ケース会議で、「この子」のよさを伸ばすための指導や、前向きな支援を考えている。

▼「この子」がいきる人間関係づくり
2年理科「豆電球がなぜ明るく光るのか」の学習で電子の流れをモデル化する「認め合い、かかわり合う場」

互いを尊重し、よさやがんばりを認め合える温かい人間関係の中でこそ、「この子」がよさを発揮できると考える。

生徒の思いを大切にした学級活動や、互いを尊重する態度を育てる「しらさぎトーク」、仲間のよさやがんばりを「スマイルカード」に記入し、仲間に伝える「スマイルタイム」の取り組みを通して、温かい集団を育み、「この子」が自信をもてるよう支援している。

▼「この子」をいかし、仲間とともに自信を深める場面づくり

かかわり合う必然性をもつ課題を設定することで、相手の考えや気持ちを尊重しながら、自分の考えや気持ちを見つめ直したり、新しい考えにたどり着いたりすることができるようになると考える。特別活動や授業においても、生徒を見取り、「この子」をいかす場面を考え、かかわりの中で生徒の力を育んでいる。

▼研究発表会

10月16日に、全体発表、全17学級の授業および「しらさぎトーク」を公開し、研究協議会を行う。

日々の生徒指導で育んだ、互いを認め、尊重する人間関係を礎に、授業を展開する。

かかわり合う必然性のある課題、「この子」を捉え、いかすための座席表や振り返り、認め合い、かかわり合う場の設定を授業における手だてとし、互いの考えや気持ちを大切にしながら、仲間とともに学びを深めていく姿を目ざしたい。

(三浦靖仁校長、文責・佐野由加理研究副主任)
本校/℡0532(48)3116、URL=http://www.toyohashi-c.ed.jp/hongou-j/