「気づき・考え・実行する」力を育む 県青少年赤十字の多様な活動

青少年赤十字は、「いのちと健康を大切にし、地域社会や世界のために奉仕し、世界の人々との友好親善の精神を育成すること」を目的として、学校教育の中でさまざまな活動を行っている。

リーダーシップ・トレーニング・センター
リーダーシップ・トレーニング・センター

愛知県では令和元年8月末現在、1074校が加盟しており、教職員・教育行政機関の協力のもと、指導者養成、リーダーシップ・トレーニング・センター(トレセン)、国際交流、子ども新聞プロジェクト、防災教育プログラム、出張授業など、多様な活動を展開している。

青少年赤十字が目指すところは、学校教育の現場で、「健康・安全」「奉仕」「国際理解・親善」を実践目標として、子供たちが自ら「気づき・考え・実行する」力を育むことである。そして、活動の根底には、絶えず学校教育の一層の充実・発展に寄与できるように配慮がなされている。

◇ ◇ ◇

以下、愛知県支部の取り組みを紹介する。

▼【学校で役立つ講習】

加盟校向けに、①心肺蘇生法・AED講習②着衣法(水上安全法)③ハンドケア講習④防災学習⑤人道講話、血液・献血セミナーなど、学校現場で使いやすい講習会を実施している。

▼【トレセン】

トレセンとは、赤十字とその精神について学習し、リーダーシップを育成する宿泊研修である。例年、県内8会場で、小・中・高校生、約600人と約200人のスタッフが参加して実施している。目的を達成するために、何をしたらよいのか。主体的に「気づき・考え・実行する」ことで、他者を動かすリーダーシップを身に付けることができる。

▼【こども新聞プロジェクト】
こども新聞プロジェクト(昨年度)
こども新聞プロジェクト(昨年度)

東日本大震災の翌年、子供たち自身が被災地に出向き、取材・編集して新聞にまとめる「子供新聞プロジェクト」がスタートした。

新聞作りを通して、災害に関心を持ち、同じ世代の子供たちに伝える。より多くの子供たちが新聞を読んで、災害に対して「気づき・考え・実行」してほしいという願いが込められている。

昨年は、熊本地震の被災地を、そして今年は、県内11人の子供記者たちが北海道胆振東部地震の被災地を取材した。次の巨大災害に対して、どのような行動をすればよいのか、「子供の目」で検証していく。

▼【モンゴル赤十字社との交流】

モンゴル赤十字社との間で、派遣と受け入れを隔年で行っている。昨年は、8人のメンバーと指導者を受け入れ、交流を行った。

本年度は中学生6人と高校生2人を派遣し、モンゴルメンバーとの意見交換、赤十字施設や学校の訪問、ゲルでの宿泊体験を行った。互いの情報を交換したり、共に行動したりすることによって、他国との友好親善の精神を学ぶことができる。

▼【指導者講習会】

8月後半、指導者講習会が開催される。県内の教職員が、赤十字の基本理念や学校教育との関連について研修を深めていく。会期中、指導者自身が「気づき・考え・実行する」ことを体験し、日々の授業や行事など、学校教育活動の中でどのように生かしていくかを学ぶ。

◇ ◇ ◇
モンゴルとの交流
モンゴルとの交流

「誰の心の中にもある『やさしさ』や『思いやりの心』を引き出し、育てる」という青少年赤十字の役割は、豊かな人間性とともに「生きる力」を養うという教育の目標とも分かちがたいものであることから、学校に組織され、教員を指導者として活動を展開している。その意味でも青少年赤十字への加盟の意義があり、メリットは大きい。

経費や義務は一切なく、「加盟登録用紙」の提出のみで済む。赤十字が作成する「防災教育教材」や「視聴覚資料」などの資材・教材が無料で配布されたり、講演や救急法指導等の人材派遣が受けられたりする。

また、ネットワークを活用した幅広い活動(国内の赤十字施設や赤十字奉仕団との連携、海外での赤十字活動情報)があり、各学校の教育計画の中に位置づけて実施することで教育効果を高めることができる。