(伝えたいこと)PTA新聞

平成30年7月号 藤川のまちづくり・学びづくり

「ここも三河 むらさき麦の かきつばた」芭蕉の句碑が残る東海道37番目の宿場町・藤川。学区には、当時の景観が残り、歴史を肌で感じることができます。こうしたなかで、本校は地域と協働しながら、藤川への「愛着」と「誇り」を育む教育活動を進めています。

むらさき麦まつりで、学区を訪れた方々に藤川の良さを発信する「藤川子供ガイド」

今年も、むらさき麦が鮮やかに実る5月に行われた「むらさき麦まつり」では、子供たちに和太鼓演奏や「藤川子供ガイド」で活躍の場をいただきました。本校では、小学校6年間を通して藤川の良さや歴史に触れ、それを守り伝えるまちの人々の思いや願いに迫る系統的・体系的な学びをつくっています。子供たちが、まちの歴史や建造物の存在を知ることで終わるのではなく、その保全や継承について学ぶことが大切だと考えます。

地域の方々の教えや「ふるさとの良さを次の世代に受け渡したい」という願いは、「今度は自分たちが次へとつなげたい」という子供たちの思いを膨らませています。まちの良さを知ることで藤川への「愛着」を感じ、それを伝えることで自分たちの活動の意味や価値に気付くようになりました。

こうした学びが、学区への「誇り」に結び付いています。工夫を凝らして見学者へのガイドを行う子供たちを、目を細め見守ってくださる地域の方々の表情から、この学区が持つ教育力の確かさを感じます。

(PTA新聞 平成30年7月号、片桐徹・岡崎市立藤川小学校長)

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令和元年7月号「学校が楽しい」

子供たちへの年度末のアンケートで、「わたしは学校へ行くことが楽しい」の項目が、近年では初めて92%まで上がりました。学校は学びの場ですから、楽しいことばかりでは成り立ちません。また、10年に1度の教育の見直しに伴って、教科書を使った授業が増える一方で、行事は減っています。にもかかわらず、子供たちのこうした意識の変容は、私たち教職員にとって大変うれしいことでした。

学校の楽しさは、授業・休み時間・行事・部活動・友達など、一人一人さまざまです。その中で、本校が昨年より継続して大切にしてきたことは、子供たちに人との関わり方を大切にする社会性(ソーシャルスキル)を身に付けることでした。このことで子供たちにとって学校が、以前よりも少しずつ居心地のよいものに変わってきているのかもしれません。

そして、何よりも感謝したいのが、保護者の皆さまによるお子さんへの励ましや支えの言葉です。学区からの声に耳を傾けていますと、子供たちが不安なときには背中をそっと押してくださったり、うまくいかないときには一緒になって考え励ましてくださったりするなど、お子さんの成長や思い、がんばりに大変よく寄り添っていただいておりますことを強く感じます。このことが、子供たちのプラス思考やくじけない心、新たな意欲につながっていることは間違いありません。

これからも、地域の皆さまのお力添えをいただきながら、子供たち一人一人の居場所づくり、学校の魅力づくりに努めてまいりたいと思います。

(PTA新聞 令和元年7月号、片桐徹・岡崎市立藤川小学校長)