学びの笑顔と温かな心を 聴こう、訊こう、伝えよう

名古屋市立桜田中学校

はじめに

本市では「なかまなビジョン」と銘打って、仲間との対話を大切にした主体的な学びを目指している。仲間との主体的な学びを通して、一緒になって考え、取り組む仲間、分からないと言える仲間ができる。

昨今の学校現場において「いじめ」問題や人間関係づくりの難しさがクローズアップされている。そうした問題を解決する糸口として、周りに安心して過ごすことができる仲間がいることが重要となる。

「学びの笑顔」とは

課題解決のために仲間と一生懸命に取り組む

学びとは、じっくり考えないとすぐには答えが出ないような課題、自分一人の力では解決できないような課題について、教科書やその他の資料を使って考えることである。また、仲間の考えを聴いたり、自分の考えを友達に伝えたりしながら解決を目指していく過程や結果からの、新たな発見や気付きを学びと考える。

学びの中で、「できた」「分かった」「気付いた」「解けた」「記録が上がった」ときには笑顔になる。また、分かることができなくても、考えたときの喜び、仲間と一緒に取り組んだときの喜び、全力で取り組んだときの喜びも笑顔につながる。このような場面を、「学びの笑顔があふれる」と捉え、このような場面をたくさん創造する。

温かな心とは

学び合う仲間関係づくりには、「温かな心」が欠かせないと考える。自然に挨拶を交わす、困っている仲間に声を掛けるなど、周囲の仲間の気持ちを考えた行動ができるようにする。

学びの笑顔を生み出す授業づくり

全ての授業に全生徒を参加させるとともに、授業中に頭をフル回転させて取り組む必要がある課題を与えることにより、「できた」「分かった」という達成感を与えることができる。その達成感が笑顔につながる。

本校では、全教員が授業研究を年一回行っている。指導者は、事前に全職員に「授業デザイン」を配付する。事後には、参観した教師から参考になったことや疑問点などを聞き、「まとめ」を作成する。これも全職員に配付し、情報共有を図る。

温かい人間関係づくり

生徒が主体的に委員会活動や行事に取り組む。また、困っている仲間にさりげなく声を掛けたり、手を差し伸べたりできるようになる教材を道徳の授業で取り扱った。

成果

「学びの笑顔を生み出す授業づくり」…授業プランづくりは、「どのように教えたらよいか」から「どのような課題を与えたらよいか」に変わった。課題解決のために仲間と一生懸命に取り組む生徒の姿がたくさん見られ、画一的な授業形態から仲間との対話を重視した授業形態へと変容し、「生徒が主体的に創りあげる授業」となった。

「温かい人間関係づくり」…さまざまな活動に生徒が主体的に取り組んだ結果、自然と挨拶を交わすことができる、困っている仲間にさりげなく手を差し伸べる温かな人間関係が生まれ、授業においても活発な姿が見られるようになった。

(文責・松浦良治校長)本校/℡052(811)9306。

あなたへのお薦め

 
特集