教師力・人間力―若き教師への伝言(31)「三つのK」

 「心を育てる」これが私たち教師に与えられた大きな使命の一つです。だからこそ私たち教師は自身の心を高めることが大切です。そのために私が意識している言葉「三つのK-感動・好奇心・個性-」を紹介します。

 一つ目のK「感動」。アウシュビッツを描いた小説「夜と霧」。その小説で心に残った場面があります。それは、収容された人たちが、真っ赤な夕日を見て、「見ろよ、素晴らしい夕日じゃないないか」と語り合う場面です。極限状態の中で、生き延びた人の特徴の一つは、こうした日常のささいなことに感動できることです。どんな困難に出会っても柳のようにしなやかに生きるには、日常の小さな喜びを感じる心、すなわち感動する心が大切です。では、子どもたちの感動する心を育てるためにはどうすればよいのでしょう。子どもたちの周りの大人が日常の小さなことにも感動する心を持って、それを子どもたちと共有することではないでしょうか。例えば、四季折々に変化する自然、樹木・草花や小動物などなにげない変化や動きに、「すごい!美しい!」と心が動く感受性を高めたいものです。

 二つ目のK「好奇心(知的好奇心)」。……

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