(読者の窓)学校再開前に

小学校では、今年度からいよいよ新学習指導要領の本格実施となった。

外国語教育の充実や情報活用能力の育成など、教育内容の改善を進める一方、地域との連携・協働という視点も重視し、学校の在り方も大きく変えていかなければならない。さらに、多忙化解消に向けて業務の見直しを行い、働き方改革を推進する必要がある。

しかし、そんな出鼻をくじくかのように、新型コロナウイルスの感染拡大によって、原稿を書いている現時点でも、学校の臨時休業が続いている。

学校再開に向けての段階的な対応が示されたものの、「どのように子供たちを登校させるのか」「どのように授業時数を確保するのか」「どのように感染防止の取り組みを子供たちに徹底させるのか」など、思案に暮れる日々が続いている。

だれも経験したことのない、このような状況の中、子供たちだけでなく、保護者を含めた社会全体の学校への期待、そして、学校が果たす役割の大きさを、改めて思い知らされた気がする。併せて、やや大仰ではあるが、教職に就く者としての矜持(きょうじ)を強く感じている。

これから先も同じように、思いもよらない困難な出来事に直面することがあるかもしれない。そんな時こそ、教員としての矜持が、困難を正面から受け止め、乗り超えていく力になるのではないかと思う。そして、この矜持の重み、力を先生方にしっかりと伝えていくことが、とても重要であると考えている。

(宇佐美徹・一宮市立丹陽西小学校長)

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