地域とともに歩む 一宮市立浅野小学校

つながりを大切にして

本校は、一宮市の東部に位置し、明治時代に創設された市内でも歴史ある学校である。そのため昔から地域との結びつきは強く、地域の支えも大きい。児童数は538人。学校も児童も、さまざまな場面で「つながり」を実感し、大事にして生活している。

心強いつながり

本校はPTA理事会を年間4回開催している。PTA役員と全校区内の町会長、全民生児童委員総勢約45人が一堂に会し、PTA事業を審議し確認・承認する。本校の様子や児童の現状、課題、依頼などを伝え、それについて意見をいただいたり、地域からの生の声を聞かせてもらったりする。本校にとってこの会は礎のような存在であり、協力的で心強い会である。

地域のテントに守られる運動会

一例として、毎年運動会は全校児童が町内会のテントの下で過ごせる。運搬・設営・片付けまで全町内からの全面協力で実現している。これも理事会の賛同と児童への温かい配慮があってのことである。

地域の方々とのつながり

さまざまな地域の会合で学校の現況を伝え、児童の安全、特に登下校の見守りについて協力依頼をしている。現在本校の見守り隊登録人数は400を超える。市内でも一、二の多さである。

「できる時にできる場所でできるやり方で」の呼びかけで、さらに見守り隊のなかった地区から「新たに発足します」と声を上げ、積極的に隊員数を増やそうと自ら活動をしてくださるところも出てきた。児童の安全・安心に意識の高い地域であると実感し感謝している。

地域行事とのつながり

校区にある浅野公園は、戦国時代の武将浅野長政公の邸宅跡地であり、児童にとっては生活科や総合的な学習等の大事な学習の場であり、遊びの場でもある。

地域に大切に守られているこの公園で、4月下旬に「つつじ祭」という盛大な行事が行われる。この時は全児童の習字や絵手紙の作品を展示してもらう。茶席も設けられ、地域の方に接待の仕方を教わった卒業生がボランティアとして茶をふるまう。その姿を見てまた児童も卒業したら自分もと参加に意欲を燃やす。このつながりが大切に受け継がれている。

町民運動会、ウォーキング大会、防災訓練、歴史講習会など、地域のさまざまな行事においても、同様のつながりを強く感じる。地域の方々との交流を通して、学校も児童もその願いや期待を知ることができる。自分たちに対する地域の方々の思いや願いを肌で感じることができる。

これからの姿として

コロナウイルス感染拡大によって社会は大きく変わりつつある。こんな世の中だからこそ、地域・人とのつながり・ふれあいを大切にしたい。地域の力を借り、地域のぬくもりを感じて育つ浅野の児童たちに、地域・人・つながりを大事にする教育をして、社会に貢献できる児童を育成していきたい。

昨年地域の方から手紙をいただいた。「畑で草取りをしていた時に通学班の班長が率先して『こんにちは』とあいさつをしてくれた。友達と話に夢中だった班員にも『あいさつをしよう』と呼びかけ、もう一度『こんにちは』と言ってくれた。班長のリーダーぶりが見事でさわやかでうれしかった」という内容だった。この「生きたつながり」を今後も大切にしていきたいと思う。

(文責・伊藤文代校長)本校/℡0586(28)8710。

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