英語イマージョン教育スタート 主要教科実施は公立初 豊橋・八町小

本年度、豊橋市立八町小学校において公立小学校としては全国初となるイマージョン教育がスタートした。イマージョン教育とは、従来の英語授業のように文法を教え込むのではなく英語を毎日シャワーを浴びるように聞き、使っていこうという実践的な学習法で、「英語漬け授業」とも言われている。基礎学力を低下させないようにしながら、英語のコミュニケーション能力を磨き、グローバル人材の育成につなげることを目的としている。本年度、小学校英語が教科化される中で、新しい教育方法として注目されている。


八町小では、国語、道徳以外の教科を英語で学ぶイマージョン教育のスタートに先立ち、昨年6月より「イマージョン教育コース」を選択した20人の児童を対象とした3年生算数の授業を先行実施した。9月の公開授業では、ALTと日本人教員が指導者となり、日本語の教科書を使ってほぼ英語で3桁の筆算の引き算、足し算を教えた。

2月実施「3年算数イマージョン授業」

「Stand up」「Hello, everyone」から授業が始まった。子供たちは歌などで数字を英語で声に出した後、繰り下がり、繰り上がりを勉強した。3桁の引き算の授業を「borrow1(上の位から1を借りてくる)」「carry1(上の位に1繰り上げる)」といった英語のみで進めた。

日本人教員が中心となり、英語を用いて教科等の内容や子供の現状に応じて授業を進めたり、ALTが「good」「nice」など英語で助言したりした。授業の中で、耳から覚えた英語を、間違いを恐れずに積極的に使うよう促す様子が見られた。子供からは、「難しいところはあるけど、分かりやすく教えてくれ、授業が楽しい」との声があった。

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豊橋市内には、1万9000人を超える外国人が居住している。国際理解や国際交流の必要性が高まる中、子供たちにも「共生の心」の育成が求められている。

平成17年度の「英語推進特区」認定以来育まれてきた「英会話のできる豊橋っ子育成プラン」を基盤として、八町小では、「英語のコミュニケーション力を自分の長所として生かし、グローバル社会で活躍することができる子」の育成を目指してきた。

八町小イマージョン教育コースでは、国語と道徳以外の教科・領域を英語を用いて学び、英語に浸りきった状態で教科等の内容や子供たちの英語力等に応じて、授業で使用する英語量や授業方法を適切かつ柔軟に取り組んでいる。そのためには、子供一人一人の学習を支える環境を整えることが必要である。

「環境」とは、子供を取り巻くすべてを示す。人的支援であるNET(Native English Teacher)を取り入れた教室環境整備はもちろん、NETとの授業内外での関わり、具体物操作を伴う学習活動など、子供が八町小イマージョン教育コースで目にし、耳にし、触れるものすべてにおいて英語に浸かることにより、子供が英語でのコミュニケーションを楽しみ、学習の原動力となる「楽しい」という喜びを実感できるようにすることを大切にしている。

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豊橋市が八町小でのイマージョン教育に力を入れる理由の一つは、特色ある学校づくりを推進する市の教育施策によるものである。英語教育に特色を出し、希望すれば市内全域から通学できる4校目の特認校として位置付けている。

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