愛知県総合教育センター情報 教育研究リーダー養成研修

研修の概要

教育研究リーダー養成研修の前身は、昭和29年に始まった夏期研修と呼ばれるものでした。この研修の目的は、「教育現場の課題を研究し、研修修了後は、現職教育の要として、その地域の教育推進力として県下の教育の振興を図る」というもので、時代の変化を背景にしつつ長年引き継がれてきました。

そして、全国教育研究所連盟第20期共同研究「教育研究を支援するミドルリーダー研修の在り方に関する研究」を基に、目的や研修内容が大幅に見直され、平成24年度にミドルリーダーの育成を目指した「教育研究リーダー養成研修」として生まれ変わりました。

向上させたい資質・能力

本研修を通して受講者に向上させたい資質・能力は、大きく分けて2つあります。1つは、教育の専門家としての「課題解決能力」です。

課題解決能力の具体例を3つ挙げます。

1つ目は、学校や学級の課題を分析し、課題に応じた解決策を具体化できる能力です。2つ目は、課題解決に向けた取り組みを組織的・計画的に進める能力です。同僚と連携し、先輩や管理職に指導、助言を仰ぎながら、見通しをもって課題解決のための方策に取り組んでいきます。3つ目は、PDCAサイクルの実践、つまり、課題解決への取り組みについて振り返り、改善につなげることができる能力です。

もう1つの資質・能力は、総合的な人間力としての「同僚性の構築力」です。本研修には、同僚性の構築力を高める場を2つ設定しています。

1つ目は、グループ協議です。グループ協議は、受講者がグループの中で質問者・発表者・司会者の3つの役割をローテーションし、発表時間や質問時間を区切って行うものです。

発表者は決められた時間の中で、考えの要点を明確に分かりやすく提示する「プレゼンテーション力」、質問者は相手の話を聴き、自分の意見を伝える「コミュニケーション力」、司会者は話題の焦点化、対立の整理、調整をする「人間関係調整力」を意識して取り組みます。

2つ目は、課題解決を組織の中で、同僚を巻き込みながら行う教育実践です。受講者は、日常生活の業務を遂行する中で資質・能力を高める方法、いわゆるOJTの観点で課題に取り組み、管理職や同僚と協働的に研究を進めることを学びます。

遠隔会議システムで行った第1回グループ協議の様子

5月22日に行われた第1回目の全体研修は、新型コロナウイルス感染症緊急事態宣言が発令された中であったため、当センターでの集合研修を中止し、講義はeラーニング研修で行い、グループ協議は遠隔会議システムを使って実施しました。

当センターでは初の試みとなりましたが、受講者はモニター越しに互いの表情を見ながら自分の考えを述べたり、グループのメンバーからのアドバイスに笑顔でうなずいたりしながら、自分たちの研究の方向性について熱心に話し合うことができました。

協議後、受講者からは、「移動によるリスクを考え、こういった配慮がされたのがありがたい」「在宅勤務中に自宅で研修に参加できたのは良かった」「ネットワーク担当として、学校や市でもこういったことができる環境整備をしていく必要があると感じた」という、遠隔会議に関する好意的な感想が聞かれました。

今後に向けて

本年度は、現状を考慮し、集合研修の日程を一部変更して行います。しかしながら、本研修を通して、受講者が教育研究のノウハウを学び、ミドルリーダーとして学校現場で一層力を発揮するとともに、同僚や若手教員に学びを還元し、校内や地域の教育研究をリードする存在となるよう、取り組んでいきたいと考えています。

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