中央小アクティブ・ラーニングを
研究の概要
本校(児童数555人)は平成28年度より、「人が好き、自分が好き、自分が住んでいる町が好きな子供の育成」という研究テーマを掲げ、研究実践を進めている。
中でも「学校・家庭・地域の連携」を重点に置き、コミュニティスクールの構想を基にした「地域連携協議会」を設置し、多くの学校支援ボランティアの方と共に学校づくりを行っている。
授業づくりにおいては、「問題解決的な学習」を大切にし、①教材との出合わせ②学びのキーワード③ステージアップ④学びの確かめという4つの視点を設け、各学年、工夫した取り組みを行っている。
研究実践と成果
ここでは、子供たちの生活実態と学校・家庭・地域と連携した「6年 保健教育」の昨年度実践を紹介する。
保健室では、生活リズムの乱れなどから体調不良を訴えて来室する6年生が多くいるという現状があった。そこで、4つの視点から、子供たちが自ら健康を意識した生活を送ることができるように働き掛けた。
○教材との出合わせ
まず、毎学期行っている生活チェックカードに幸田町が行っている「こうた健康マイレージ」を活用し、自分たちの生活習慣を見直し、課題を出し合い、学級・個人の生活目標を決めて夏休みに実践した。
○学びのキーワード
9月には、学校保健委員会に大学教授を招き、子供、保護者と共に、「睡眠の大切さ」を学ぶ機会を設定した。これを機に自分たちの生活を振り返った子供たちは、「睡眠」というキーワードを意識するようになってきた。
○ステージアップ
授業後の体育大会の練習により、普段より帰宅が遅くなってきた9月下旬、生活のリズムが変わってきたところで、中学生からアドバイスをもらう機会を設けた。こうすることで、自分たちだけでは解決できなかったことが、見えてくると同時に、「自分で考えて実行する」という意識を高める子供たちが増えてきた。
○学びの確かめ
自分で作った4月と12月の日課表を比べながら、日々の生活日課を見直すだけでなく、保護者にも協力を呼び掛け、学校と家庭が一体となって生活リズムの確立と習慣化につながっていった。
今回は「子供たちの日常」から学習課題を見つけることで自身の課題として捉え、主体的に学びに向かう姿を見ることができた。
現在は、自他の良さを認め合える教育活動の創造を副題に、子供同士、教職員同士が互いの良さを見つけることを基盤に、授業づくりを進めている。
(藤井敦校長、文責・矢野功一教務主任)
本校/℡0564(62)8050。Eメール=chuoes@town.kota.aichi.jp