(読者の窓)教え子に学ぶ

中学3年の秋にラグビーを引退した後、親や先生たちと衝突を繰り返し、3学期から学校にもほとんど登校せず、進路先が決まらないまま卒業したA君。そんなA君が、30歳近くになり突然、会社経営をしながら大学を卒業したと、卒業証書を持って現れました。

そんなA君から学んだ言葉を紹介します。

    • 中学3年の終わり頃の自分を自分で分析してみると、混沌(こんとん)としたバーチャルな世界にいたと思います。今の子たちも一緒じゃないでしょうか。人には分からない、そして、自分でも分からない、そんな世界にいるんだと思います。
    • 先生が子供を叱るとき、自分のために叱ってくれているのか、そこに愛があるのか、ということは、子供でも分かります。
    • 教育ってラグビーと同じですよね。前進するためには、相手にぶつかるしかないですよね。前進するには、痛みが伴うと思います。でも、ぶつからない先生や、途中で痛みを恐れて逃げてしまう先生が増えていませんか。でも、グラウンドの中にいればともかく、グラウンドの外から言うだけの先生さえいるんじゃないですか。
    • 人には、チャンスの星が目の前に誰にも平等に流れていると思います。勉強すればするほど、自分にあったチャンスをつかむことができるんじゃないかと思います。
    • 先生っていう仕事は、大変ですけど怖い仕事ですね。いい先生に出会わなかったら、先生って言う仕事を冷めてみる大人になり、親になるんですから。

(寺前泰宏・名古屋市立山王中学校長)

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