(読者の窓)鍬形祭り

「チョーサンヨー、ハーサンヨー、ニーワカーニ、ホンマニツイテー」との大きな声で元気な掛け声。それとともに〈プップクプー〉というほら貝の音。とても特徴のある笠寺学区の「鍬形(くわがた)祭り」です。

鍬形は兜の頭の部分につける角状の立物のことです。この鍬形をかたどった飾り物をそれぞれの町内ごとに担いで笠寺観音の本堂にお参りするのですが、帰りに鍬形を奪い合うことへ発展する勇ましいお祭りです。

この祭りの起源は、戦国時代に笠寺観音で、竹千代(徳川家康)と織田信弘(信長の兄)の人質交換がきっかけに始まったと言われています。第二次世界大戦の影響で昭和17年に中止となりました。

しかし、公民会長を中心に笠寺学区連絡協議会の方々が奔走した結果、平成17年にお祭りを復活させることができました。現在は、鍬形を奪い合うことは行わず、笠寺観音から、町内ごとに掛け声とほら貝の音を出しながら笠寺小学校まで練り歩きます。

子供たちが地元の歴史や文化について学ぶよい機会となり、地域との交流を深めることができる大切なお祭りです。今年は、新型コロナウイルス感染拡大防止のため、中止となりましたが、来年の5月5日に、鍬形祭りを見に来ませんか。

(河本彰・名古屋市立笠寺小学校長)

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