ストレスフリーで笑顔を 名古屋市立東港中学校

自己コントロールで

ストレスの解消のために

「悲しい」「さみしい」「つらい」という気持ちが心にたまっていくと変化して「怒り」になる。そして「ばかにされた」と思った瞬間に爆発し、暴言や暴力の行為として表れる。

「怒り」のしくみを知る

「怒り」の性質として、強い者から弱い者へ流れる連鎖がある。弱い者は「怒り」の矛先が他に向けられず、自分自身に向くと自傷行為につながることがある。

この連鎖を断つ、気持ちを和らげるようにするため、ストレスマネジメント教育を取り入れ、5年目を迎えている。

学期に1回、中学校3年間で9回

主に、授業では、一般的にストレスとはどういうものか、また、自分のストレス反応を知り、その対処方法を習得する。そして、実生活の場で、その対処方法を活用できるようにしている。この授業実践を以下のように進めてきた。

【28年度、元年度実践】
①心のSOSに気付こう
②ストレスとうまく付き合おう
③ストレスの受け止め方を変えよう
【29年度実践】
④怒りの仕組みを知ろう
⑤怒りをコントロールする方法を身に付けよう
⑥怒りが起きた時の適切な言い方を身に付けよう
【30年度実践】
⑦リフレーミングで前向きな自己イメージを持とう
⑧ジョハリの窓で気付いていない自分を知ろう
⑨だまし絵で見方を変える力を付けよう

これらの実践を進める上で、子供の発言に対して「行動力がある考えだね」「的確な判断で周りに迷惑をかけていないね」などの声掛けが大切であり、それができるよう、授業を行う前に、教職員で指導案の検討や模擬授業によって共通理解を図っている。

全担任同一の授業で

これまでの実践により、問題行動の予防につながる点も見えてきた。そこで、この点も踏まえ、学習内容の精選と授業の再構築を行った。(④・⑤→⑩)

【1学期 授業実践】
〈⑩怒りのしくみを知り、怒りをコントロールする仕方を身に付けよう〉

教師が怒りを感じた体験談から、子供に、怒りを感じた場面やそのときとった行動を想起させた。

続いて、怒りの仕組みやその性質を知らせ、怒りがなぜ起こるか、怒りはいつまでも続くものではないことに気付くようにした。

その後、「頭にきてしまいそうな事例」から対処方法を考えさせて「立ち去る」「散歩する」「風呂に入る」など、自分の考えを出し合うようにした。

また、数を数える、その場を離れる等、専門家の推奨方法を紹介し、それらの中から自分に合う方法を選ぶようにした。そして、事例から怒りを和らげる体験をするようにした。

授業の感想には「相手を傷つけてしまう可能性を知った」「一度自分の中で解決させないといけない」などの記述が見られた。

今後の授業実践とともに

「こういうとき、どうするとよかった」という投げかけや学校通信による啓発により、子供たちに、笑顔であいさつする姿、投げかけに前向きな姿を示すなど対処方法を身に付けている姿が見られる。

2学期以降、専門家の話を直接聞く講演会の実施を検討している。

(文責・永井聡校長)
本校/℡052(652)2305。URL=nagai-st.yada-j@nagoya-c.ed.jp

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