私を支えた「この一冊」 本日ただいま誕生

小沢道雄 著
光雲社

「比べるからいかん。『本日ただいま誕生』と思えばいいのだ」

著者は、戦後シベリア抑留からの送還中に凍傷を負い、両足切断をされた方である。麻酔なし。のこぎりで両足を切り落とす。想像を絶する痛みと絶望の中で「本日ただいま誕生」という悟りが、人を幸せに導くことを知る。

若い頃の私は、他者との比較に自分の価値を見いだそうとしていた。その思いは、子供たちに対しても向けられていたように思う。この本は、比べることから離れ、今の自分を精いっぱい生きることが、本当の人の道であることに気付かせてくれたのである。

「あなたはあなたのままでいい。比べなくていい。『本日ただいま誕生』の気持ちを大切にして」そんな思いを、子供たちに伝えていきたい。

(長坂安正・豊田市立高岡中学校長)

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