互いを認め合うことができる児童の育成 弥富市立十四山東部小学校

異学年交流活動の活性化を通して

本校は全学年単学級で人間関係が固定される傾向にあるため、毎週水曜日の始業前の「ふれあいタイム」で異学年交流活動を行い、人間関係づくりに取り組んでいる。昨年度の成果として、新しい活動に挑戦するなど、あまり工夫がなかった活動にレパートリーが増えた。また、6年生だけの企画・運営に5年生を加えたことで、6年生は準備にゆとりが生まれ、5年生は高学年としての意識が高まった。しかし、高学年の企画・運営への不安、低・中学年の好きな遊びがしたいという不満などから、意欲的に参加できない姿も見られた。また、心の交流を目指して取り組んだ「ふりかえりカード」であったが、カードを書く児童の固定化、掲示されたカードを見る児童の減少など、効果的な活用ができなかった。そこで本年度は、昨年度の課題を踏まえ、活動のさらなる活性化を目指した。

誰もが意欲的に参加するために

高学年が低学年に配慮した内容を考え、誰もが笑顔で意欲的に活動している

活動前に「活動希望アンケート」を行った。企画する5・6年生は、アンケート結果をもとに、希望が多い活動だけでなく、少数派の意見も取り入れながら計画を立てることができた。その結果、高学年の不安、低・中学年の不満が減り、意欲的に活動する姿が多く見られるようになった。

また、中学年の参加意欲向上のため、学期に1回、4年生が企画・運営する機会を設けた。4年生だけでは経験やノウハウが少ないため、計画の段階で6年生が加わり、アドバイスや心構えなどを伝えた。主体的に取り組ませることで、達成感ややりがいを感じることができ、活動意欲の向上につながった。

互いを認め合う交流になるように

「ふりかえりカード」を書く児童を活動ごとに割り振り、偏りがないようにした。また、企画・運営した学年が返事を書き加えて掲示した。カードを書く側からみると、返事があることで興味や関心が高まり、それが書く意欲につながった。また、企画する側からみると、返事を書くことで自分の思いを伝えることができることに喜びを感じていた。また、生の声が、次の活動へのヒントにもなった。その結果、昨年度よりも「ふりかえりカード」に関心をもつ児童が増え、心の交流につながった。

遊びから活動へ

この2年間の実践によって、「ふれあいタイム」は、休み時間の延長から異学年交流活動へと変化した。高学年が低・中学年のことを気遣うことができるようになり、低・中学年は高学年に協力したり、感謝の気持ちをもったりするようになった。カルタ大会などの「ふれあいタイム」以外の異学年交流活動や休み時間でも、学年を越えて交流する姿が見られるようになった。「ふれあいタイム」での活動がよい循環を生み、人と関わる喜びを感じ、互いを認め合う気持ちが育ってきていると感じた。活動場所を屋外にするなど感染症対策に留意しつつ、工夫・改善を続けながら、本校の伝統として残る活動としていきたい。

(文責・橋本典和校長)

本校/℡0567(52)0054。

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