(読者の窓)夢のはばたき

夢なくて

なんのはばたき

夢があるから

はばたきもある

校歌「夢のはばたき」(作詞・作曲 小椋佳)の一節である。行事ごとに、体育館中に子供たちの澄んだ歌声が響き渡っていた。コロナ禍では、マスクをして、小さな声でなどの制約が生じる中、心の中で、その校歌を歌い継いでいる。

今年度、開校30周年を迎えた本校では、記念行事の一つとして、子供たちの手によるタイルアートを制作している。名古屋市教育委員会の「夢と命の絆づくり推進事業」の一環として、夢に向かってチャレンジする気持ちを高めようと企画したものである。

4月、臨時休業中に原画作品を募ると、100点の応募があった。学校ホームページで作品を紹介して、インターネット上で投票を行い、虹に向かって大空を飛ぶ鳥が描かれた原画に決定した。原画を構成するタイルの着色作業は、夏季休業中に教職員が協働して行った。

9月、子供たちは、1枚のタイルに自分の夢や将来へのメッセージを書いた。ある子は思いを込めて、ある子は悩みながら書いていた。色とりどりの400枚を超すタイルが焼き上がると、それらを貼り合わせて、校庭の壁にタイルアートを設置する。

1月に行う式典で、校歌とともに、一人一人の夢が詰まったタイルアートを披露する。夢を描いた子供たちが、予測できない困難をも乗り越えて、大きくはばたくことを願ってやまない。

(中村多賀子・名古屋市立植田北小学校長)

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