
子供の未来社
「教室はまちがうところだ
みんなどしどし手をあげて
まちがった意見を言おうじゃないか……」
教育実習生として迎えてくれた教室に掲示してあった詩である。大学生だった私には教室の理想型として、心にずっと残った。
以降、私は学級開きのとき、この詩で道徳の授業を行ってきた。子供たちと「こんな教室つくろうやあ」、でスタートするのが定番となった。安心できる学級について話し合うと(1)間違いを許される学級(2)一人一人が間違いを恐れない勇気のもてる学級(3)先生が子供たちとともに学ぶ学級…のような考えが子供たちから上がってくる。そうして子供たちは間違いの中からそのときの最適解を見つけ、進む。迷ったら詩をみんなで読み返す。
私の学級づくりの基礎と目指すべき理想の姿がここにあります。
(立花英夫・田原市立衣笠小学校長)