自分の歯や口の健康に関心を 阿久比町立東部小学校

自ら健康づくりに努めることができる子に

▼研究について

昨年度より本校は「生きる力をはぐくむ歯・口の健康推進事業」の委嘱を受け、研究に取り組んでいる。

歯科検診での個別指導の様子(模型を使って歯みがき指導)

本校の歯科検診の結果を見ると、高学年になるにつれて、COやGOの割合が高くなっている。その原因に、子供たちの歯の健康への意識が薄れてきていることや、保護者の歯や口の健康についての子供たちへの関わり方が、中学年になる頃から子供たち任せになっていることが考えられる。そこで、子供たち自身に歯や口の健康に関心をもたせるとともに、さまざまな活動において、家庭で振り返る機会を設けることで、保護者の意識を向上させ、家庭との連携を図りながら、歯と口の健康づくりを進めていきたいと考えた。

▼実践

〇歯科検診での個別指導

歯科検診では、町内の9人の歯科医師に来校していただき、一人一人丁寧に個別指導を実施してもらった。検診後には、子供に、歯科医からの指導内容を「振り返りシート」に記入させ、指導内容の定着を図った。昨年度の結果をシートの裏面に載せたことで、比較しながら振り返ることができた。また、シートを持ち帰らせ、保護者にも状況を把握してもらうことで、親子で歯や歯肉の健康状態に関心をもつことができたようである。

〇親子歯肉チェック活動・親子歯垢染め出し活動

PTAの保健環境部員と協力して、歯肉チェックのリーフレットを作成し、夏休み前に配付した。リーフレットを使って親子で歯肉チェックを実施し、その結果や実施後の感想を記録してもらった。実施後の感想を見てみると、丁寧な歯みがきにより、歯肉の状態が少しずつ改善していく様子を親子で感じることができたようである。

冬休みには、親子で歯垢の染め出しを実施している。親子で染め出しをすることで、子供たちは楽しんで実施することができ、保護者からは「家庭での指導に生かしたい」という言葉をいただくなど、保護者の意識の向上も図れている。

〇学校保健委員会の実施

学校歯科医や歯科衛生士と連携をして、「歯肉炎予防」「噛む大切さ」「歯と口のけが」など、さまざまな角度から歯と口の健康について学ぶ機会を設けてきた。今年度については特に、感染症流行下においても保護者が参加できるよう、学校保健委員会当日の動画を録画し、保護者に限定配信を行った。保護者からは、「家庭で見ることができ、親子で話し合う機会になった」という声も聞かれた。

▼研究の成果

昨年度と今年度の歯科検診の結果を比較してみると、4~6年生において、う歯・歯肉の状態、歯垢の付着状態など、多くの点で改善していた。保護者の手が離れる中学年から、特に力を入れて取り組んできたことで、成果が現れたと考えられる。

歯と口の健康づくりを進めるためには、生活の基盤である家庭の協力が不可欠である。今後も、学校と家庭が連携をして、子供たちの歯と口の健康教育を推進していきたい。

(長谷川浩一校長、文責・平下佳奈・滝友紀養護教諭)

本校/℡0569(48)0041。