日頃の研究と実践の成果を顕彰 県教育研究論文

昨年12月23日、県庁西庁舎教育委員会室において、「第54回教育研究論文表彰式」が開催された。県内教職員の研究・実践の成果を募り、本県の学校教育の健全な発展を図るとともに、その努力を顕彰するものである。本年度は388点(個人研究376点、共同研究12点)の応募があり、審査の結果、石川新祐(刈谷・富士松中)と半田市立半田中学校避難所運営委員会 代表 山下敦史(半田・半田中)の最優秀賞他、優秀賞5点・佳作15点が決定した。最優秀・優秀論文は、2月発刊の『教育愛知―愛知県教育研究論文集(第54回)―』(愛知県教育振興会編)に掲載される。

表彰式には、最優秀賞・優秀賞受賞者が出席し、長谷川洋教育長から「賞状」、安田典正愛知県教育振興会常務理事から「副賞」が授与された。

長谷川教育長は、「本年度は新型コロナウイルス感染症の影響で約3カ月学校の休業措置がとられたが、多くの応募があり、いずれも優れた研究論文であったと聞いている。子供たちが他者との関わりや対話的な学習を通して学びを深め、豊かに表現する力を高めていく様子や、体験的な活動を通して主体的に取り組む様子が描かれており、そうした子供たちの姿から授業における工夫や教育に懸ける熱意が伝わってきた」とあいさつした。

また、審査委員長を務めた山田知子愛知県総合教育センター所長が、最優秀・優秀論文について、論述内容と高評価に至った根拠を講評した。

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最優秀賞、優秀賞、佳作の受賞者とテーマは以下のとおり。―敬称略―

【個人の部】

〇最優秀賞

▼石川新祐(刈谷・富士松中)=「社会参加と自立」を目指し、「生きる力」を育成する自立活動―「素敵な大人になるために~社会人への第1歩☆挨拶・返事・報告編☆~」―

〇優秀賞

▼鈴木寛央(犬山・犬山南小)=予習によって疑問をもち、主体的に学ぶことのできる児童の育成―第4学年理科「すがたを変える水」の実践を通して―

▼岩月政拓(刈谷・富士松南小)=仲間と関わり合いながら課題解決をし、運動有能感の高まりを実感する児童の育成―4年 ネット型ゲーム「富南プレルボール」の実践を通して―

▼若杉拓実(安城・三河安城小)=自分の成長や支えてくれる人について考えを深め、自分のよさや可能性に気付く児童の育成―2年生生活科「ぼくもヒーロー~2年生たんていになって自分絵本をつくろう~」の学習を通して―

▼宮川周(西尾・福地北部小)=自ら学び、関わり合って学びを深め、書く力を高める子の育成―6年生国語科「発信しよう 戦争や平和について考えたことを『新聞の投書を読み比べよう』」の実践を通して―

〇佳作

▼安藤佑真(大口・大口西小)=自他を大切にし、主体的・対話的に学びを深めようとする児童の育成―対話を中心とした授業・学級経営を通して―

▼渡邉淳(春日井・東高森台小)=学校事務職員の学校運営・教育活動へのかかわりについて―図書館運営の改善を通して考える―

▼田中克典(刈谷・小高原小)=主体的に学びに向かい、かかわり合いを通して学びを深める子どもの育成―3年社会「小高原小学区から田畑が消えた秘密を探ろう」の実践を通して―

▼渡会深麻(安城・錦町小)=創造性を発揮し、仲間と共に豊かな音楽表現を求める子どもを目指して―音楽科「『6年竹組組曲―花火―』をつくろう」の実践を通して―

▼柴田由貴(西尾・花ノ木小)=相手を意識して分かりやすく説明できる子の育成―小学5年国語科「西尾の文化を伝えよう―『和の文化を受けつぐ―和菓子をさぐる』―」の実践を通して―

▼柴田比奈子(西尾・福地北部小)=主体的に学びに向かい、人と関わる力を高める子どもの育成―4年生総合的な学習の時間「給食の秘密を探ろう!」の実践を通して―

▼田中鉄成(みよし・三好丘小)=身に付けた英語を用いて、生き生きと英語で表現する児童の育成―5年外国語科 ハローショッピングの実践を通して―

▼森田早紀(幸田・中央小)=「健康を意識した生活リズムをつくり、習慣化できる子の育成」―6年保健教育 学校・家庭・地域と連携して生活を振り返る実践を通して―

▼石原佳奈(蒲郡・中央小)=伝え合い、自ら考える国語の授業―小1・国語科「お話を読んで、手紙を書こう~スイミー~」の実践を通して―

▼大本満子(岡崎・福岡中)=能動的な学びにより、自己のよりよい生き方を探究する生徒の育成

▼渡辺神人(刈谷・刈谷南中)=よりよい問題解決方法を追究し、類似問題や発展問題に生かすことができる生徒の育成―2年「連立方程式」「一次関数」間違いから学ぼう!の実践を通して―

▼服部達彰(刈谷・富士松中)=英語で自分の思いや考えを意欲的に伝え合おうとする生徒の育成―第3学年外国語科〝Listen! See! Know! My favorite and Fujichu Pride!〟の実践を通して―

【共同の部】

〇最優秀賞

▼半田市立半田中学校避難所運営委員会 代表 山下敦史(半田・半田中)=地域の一員としての自覚をもち、主体的に行動することができる生徒の育成―家庭・地域・学校、三位一体の防災学習を通して―

〇優秀賞

▼あま市立正則小学校研究推進委員会 代表 坂井由季(あま・正則小)=互いのよさを認め合い、よりよく生きようとする児童の育成―議論につなげるための手立ての工夫―

〇佳作

▼岡崎市立三島小学校研究推進部 代表 日置正敏(岡崎・三島小)=生活に身近な事象に対して問題意識をもち、主体的な追究を通して、考えを深める子供の育成―『こと・ひと・もの』の三要素を生かした三島小学校教育の創造―