(読者の窓)変革の好機

コロナ禍として世界中に拡大した新型コロナウイルス感染症は、現在になっても収束する気配を見せず、累計の感染者数が9000万人に迫る大災害となっています。

学校も、このコロナ禍により、臨時休業や学校行事の中止・変更、授業内容の制約など、大きな影響を受けました。学校は本来、密であることを前提としています。だから、密を避けなければいけないという状況は、学校の根幹を揺るがすものだったといえます。

ただ、令和3年となった今、昨年を振り返ってみるとマイナスのことばかりではなかったことに気付きました。例えば授業です。昨年度からのものを含め、3カ月間に及ぶ臨時休業は確かに痛手でした。でも、少なくなった時間数を何とか有効活用しようと、授業内容を精選したり、各教科と道徳科、総合的な学習などとを関連させ、横断的な授業に積極的に取り組んだりするようになりました。また、体育大会や文化祭などの学校行事においても、例年のやり方にとらわれることなく、できることを、できるやり方で行いました。さらに、パソコンなどを使い、オンライン授業への取り組みも一部の学年では行われました。この取り組みは、来年度から始まるGIGAスクール構想を前倒ししたものと私は考えています。

学校は、コロナ禍により、確かに大きな痛手を受けました。でも、それに対応しようと創意工夫もしたわけです。コロナ禍を「変革の好機」ととらえ、今後も創意工夫を重ねたいと思います。

(伊藤正徳・田原市立田原中学校長)