自ら考え、本気で取り組む萩小っ子 豊川市立萩小学校

どんな自分になりたいの?(特別活動の考え方を生かして)

▼はじめに

本校は、全校児童69人という豊川市内でもダントツに小さな学校である。また、校区全体が市街化調整区域に指定されていて、保護者、祖父母、地域の多くの方が本校の卒業生という特殊な環境にある。歴史も古く、地域に大切にされてきた学校である。

運動会での一輪車ショー

児童たちはそんな地域の大人たちと豊かな自然に囲まれ、のびのびと育っている。素直でおっとりした性格の子が多い。ただ、人を頼ったり、自分で考え、前に進もうとしなかったりする面が見られた。

そこで目を付けたのが「特別活動」の考え方である。特活には「自分で考え、決め、実行する」という考え方が根底にあると捉えている。それらを学校生活のいろいろな場面でどう児童たちに実践させていくか、研究が始まった。

▼研究の実践

①話し合い活動を通し、多面的に物事を捉え、自分の考えをもつとともに、他の考えを尊重する。

②なりたい自分をイメージし、日常生活や行事に取り組む。

③学校の諸活動に自分から参画する。

①については、学級会活動が中心となるが、隙間の時間を使い、クラス会議を開いた。クラス会議は、児童が少ないことがメリットになった。数分で実践できるため、多くの話し合いが可能であった。

②については、自分の思いを書き、廊下などに掲示し誰でも見られるようにするとともに、行事が終わった後、または年度が終わるときに、保護者にメッセージを書いてもらうようにした。自分の目標と努力を身近な人に評価してもらうことで次への原動力となっていた。

③については、児童会活動だけでなく、学校行事にも積極的に参画させた。例えば、本校の伝統ある活動に一輪車がある。秋の運動会では、全校児童による「一輪車ショー」が最大の見せ場となっている。学年による基本的なパターンはあるものの、演技構成や曲、演出など児童たちに考えさせた。もちろん、練習での指揮者も児童である。昨年、この一輪車ショーを担当した児童の振り返りには「やりきった」と記してあった。普段、そう目立った活動をする子ではなかったが、自分の意志で担当者となり、苦しみながらもショーを成功させたことが、大きな自信となったことがとっても分かる五文字である。

▼さいごに

研究を始めるにあたり、「現状を生かすこと」を大切にした。小規模校のメリットを生かす。それまで本校が取り組んできたことを生かす。そうした発想を大切にした。例えば、給食はランチルームでみんな一緒に食べている。席は1年間固定で、縦割り活動のベースとして使える。給食の準備は低中高、片方の学年で行う。空いた学年は隙間の時間が生まれる。全員のアンケートを採りやすく、集計もすぐできる。クラス替えがないので、複数年度にまたいだ活動も可能である――など。

コロナの関係でかなりの活動が制限されたが、今後も豊かなアイデアで無理なく研究を継続させていきたい。

(文責・黒谷豪校長)

本校/℡0533(88)2831。URL