見方・考え方を育む授業の実現に向けた取り組み 春日井市立藤山台小学校

「比べる」「つなげる」「整理する」

▼研究の概要

本校では、2019・20年度に愛日地方事務協議会および春日井市から「学習指導」の研究委嘱を受け「見方・考え方を育み、働かせる授業展開の工夫~くり返しによる学びの積み上げをめざして~」をテーマとして研究に取り組みました。そして、各教科特有の見方・考え方の中から汎用(はんよう)性を重視し、次の三つを取り上げ「基礎となる見方・考え方」として児童の中に育んできました。

ICTを効果的に活用

○「比べる」

ある観点をもって二つ以上のものを比較し、異なるところや同じところに着目させることにより相違点や共通点を明確に捉えるための見方・考え方です。視点を定め、それに沿って課題を見比べるだけでなく、自他の考えを比べることで多面的な考え方にもつなげます。

○「つなげる」

知識や情報、考えや物事などを互いに結び付けて考えることで、新たな考えをもったり、理解を広げたりするための見方・考え方です。前時からの内容とつなげて考えさせることで授業内容の連続性を児童に意識させます。

○「整理する」

多くの情報の中から必要な部分を切り取って分かりやすくまとめ直したり、課題の本質が明確になるように分かりやすく表現したりするための見方・考え方です。また、物事を順序よく並べることで考えの道筋を明確にしたり、他者に内容を分かりやすく伝えたりするための見方・考え方も含みます。児童に整理する方法を問い掛けながら、児童が自ら整理する方法を選択できるように日々の学習に取り組ませます。

また、基礎的な知識や技能を定着させる活動や、言語能力を高める活動、基礎となる見方・考え方の育成などを「くり返し」行うことで、学力の伸長を図ってきました。その結果、「比べる」「つなげる」「整理する」の使い分けや、学習内容のつながりを意識した振り返り、小グループ活動における「話す力・聞く力」の向上など、さまざまな成果につなげることができました。

今後も、基礎となる見方・考え方の育成と定着をめざすとともに、ICTを効果的に活用しながら、思考を広げたり深めたりするための交流活動の充実を図っていきます。

▼振り返ってみると

研究委嘱に取り組んだ2年間においては、二つの転換点がありました。一つ目は、新学習指導要領への移行です。これは織り込み済みでしたので、研究テーマにも影響を与えています。二つ目は、コロナ禍によるさまざまな社会への影響とそれによって急加速したGIGAスクール構想です。休校による研究の遅滞を始め、研究発表会のあり方も「三密」を避けながらどう成立させるかといった、従来にはない課題を解決しなければなりませんでしたし、1人1台のPCでのクラウド活用をなんとしても軌道に乗せて研究活動に取り入れたかったのです。結果、当初に想像していたものとはかなり違った展開にもなりましたが、新しいチャレンジができたと考えています。

(文責・前川健治校長)

本校/℡0568(91)3005。URL