【私を支えた「この一冊」(9)】『情』の管理・『知』の管理

「人の上に立った者が、一番にしなくてはならないことは『自分を棄てる』ことだ。自分のくだらない面子、エゴ、了見を棄てれば、部下が見えてくる。」

童門冬二 著
PHP文庫

教務主任5年目を迎えた頃、職場の校長先生から手渡された。

作者は、組織における人間管理には、人心掌握のための「情」の管理と目標達成に向けた組織運営のための「知」の管理が必要であり、一方に偏るのではなく、両方をバランスよく使い分けることが大切であると述べている。

豊臣秀吉や徳川家康、石田三成、西郷隆盛など、歴史上の人物の言動を事例に挙げ、管理の在り方が分かりやすく解説されている。理想の管理職について考えさせられた一冊だ。

(鈴木登美雄・名古屋市立清水小学校長)