(読者の窓)プリキュー魂

刈谷東中学校の校訓は、「プリキュー精神」です。昭和43年5月に制定され今年で53年目を迎えました。半世紀を越えたことで地域には、「プリーズ・サンキュー・イクスキューズミー」から生まれた母校の精神に、誇りをもって暮らしている先輩たちがたくさんみえます。

先日、地域の方から学校にお手紙をいただきました。「3年生の生徒が自ら友達に声を掛けて、地区の公園周辺の落ち葉拾いや資源回収所の清掃を行ってくれました。プリキュー精神をもった東中生に感謝と期待をもっています。」

与えられた仕事ではなく、自らの思いで判断し行動する生徒たちの姿に、プリキュー魂を感じ取っていただきました。

東中生は、ボランティア活動だけではなく、友達との関わりや当番活動などの日常生活において、プリキュー生の名にふさわしいかどうか自分を振り返りながら成長していきます。その積み重ねは、日々の振る舞いに思慮深さと温かさをもたらします。生徒会が行ったアンケートには、「下校時に、荷物を持ってベビーカーを押しているお母さんが道で転んだとき、すぐに助けに行った生徒がいた」というエピソードも紹介されました。プリキュー精神に込められた「感謝」と「思いやり」は表面的な行動ではなく、人格の深いところからにじみ出る心です。利己を見つめ直し、利他を追求する魂です。

コロナ禍においても迷わず生きるための「英知」は、利他の精神を養分に育まれます。だから、今日も東中生は、確かに成長し続けているのです。

(澤田佳予子・刈谷市立刈谷東中学校長)