(提言)ケーブルテレビによる授業

津島市教育委員会教育長 浅井厚視

校長となってからの9年間、私は津島市に本社をおくケーブルテレビと協力し、小学生のために「津島の達人ジュニア歴史選手権」とその事前学習番組を制作してきました。このイベントを支えてくれた社会科の若手教師や大学生と一緒になり、津島市の歴史・文化を題材としたクイズ番組の出題や解説をしてきました。

教育長となった令和2年3月、思いもよらなかった新型コロナウイルスの感染が拡大し、学校が臨時休校となりました。そこで今までの番組制作の経験をもとに、海部地区7つの教育委員会とケーブルテレビの制作者で、テレビ授業の制作・放映について話し合いをしました。4月30日~5月31日まで4週間にわたり、1週間ごとに番組を入れ替え、授業を流しました。1コンテンツ15~20分程度。1日に2回放映。内容は出演する先生方にお任せ、得意とする教科で関心のある教材の授業をしてもらいました。クイズや実験、工作や料理など参加型の授業をお願いしました。この間に36のコンテンツを制作し、44人の先生方がトピック授業にチャレンジしました。担任している先生が出演ということもあり、テレビ番組は大変好評でした。ケーブルテレビに加入していないと視聴できないという欠点を補うため、教委でDVDを貸し出しました。津島市では学童クラブの時間でも視聴してもらいました。

夏休みに自由研究のための番組も制作し、お盆の季節に放映しました。現在、津島市では防災学習の教材として、ケーブルテレビによる授業番組を制作しています。今年度は「伊勢湾台風」「防災について考えよう」という2つのコンテンツを作成しました。私たちの郷土を襲った伊勢湾台風の悲惨さと避難訓練について学ぶ内容にしました。メールやYouTubeを活用し、制作者と視聴者とが双方向性のある番組づくりを進めています。今後は、タブレットによるオンラインの授業と共に、教師の教材づくり・授業づくりの学びの場としてテレビ授業を継続的に実践していきたいと考えています。