未来をたくましく生きる力を育む教育の創造 岡崎市立翔南中学校

仲間と学ぶSOZOの時間を核に据えて

▼はじめに

本校では、「力を高め心を磨き夢を育む」を校訓に、知・徳・体のバランスのとれた人材の育成を目指して教育活動に取り組んできた。開校から9年を経た子供の様子は、大変素直で朗らかであり、学校行事では一丸となって活動に取り組む力強さが見られる。しかし、人間関係にひずみが生じると、自分たちで問題解決することが難しいなどの弱さも感じられる。

たくましく生きるために必要になるであろう力を育む

このような生徒が紡ぐ未来社会は、AIの台頭や不安定な国際社会情勢など、不確かな要素が多いと言われる。また、世界が抱える諸問題の解決を目指すSDGsの達成を担うのも、未来の主権者である子供世代である。

不確かな未来をたくましく生きるために必要になるであろう力を育むことを目指し、本校では研究活動に取り組んでいる。

▼研究実践より

次の3つを大切にして研究に取り組んでいる。

①実社会・実生活の事象を学びのきっかけにする

国語科の「故郷」の単元では、20年という時間的スパンを実社会・実生活から捉えることができるようにするため、本校学区と、人間関係の変容を授業の導入に取り上げた。20年前は、学校と住宅街となった場所には工場が建ち、周りに畑が広がる様子を見た生徒は、20年という歳月がもたらす変容を実感していた。さらに、昔は生徒と教師であった関係が、現在は担任と校長という関係になっている様子から、人の変化にも目を向けることができた。「20年という歳月は、故郷を『私』にとってどんな存在にしたのか」という課題を子供の力で設定することができた。

②協働的な課題解決の場を工夫する

数学科の「二次関数」の単元では、視力検査の謎を探る活動に取り組んだ。タブレット端末を活用して、学びの見通しや予想について円滑な意見共有を実現した。そして、グループ活動を取り入れて話し合うことで、視力とランドルト環の大きさが反比例の関係になっていることを解き明かしていくことができた。

③SOZOの時間を取り入れる

授業の終末段階において、本時の学びのまとめを行った後、SOZOの時間を保障する。SOZOとは、想像と創造の二つからなっており、本時の学びを援用・転用しながらどんなSOZOを膨らませてもよい時間としている。国語科では、「物語の中で悲しい気持ちを希望につなげる姿は、いまの私の生活にも生かせる部分がある」とSOZOし、数学科では「ランドルト環の大きさを変えるのではなく、距離を変化させれば同じ検査も実現可能なのではないか」とSOZOできた。学びを実社会とつなげ、未来に生かしていこうとする姿が見られた。

▼まとめに

研究は道半ばであり、今年度はコロナ対策もあり十分なSOZOの時間の確保ができない部分もあった。未来をたくましく生きる力を高め、生徒自身の手で未来をSOZOしていくことができるよう、今後も研究にまい進していきたい。

(文責・児玉洋行校長)

本校/℡0564(71)1122。URL=https://cms.oklab.ed.jp/jh/shonan/