(読者の窓)3つの波

コロナの「第3波」でもなく、流行語となった「3密」とも関係ありません。学校現場に押し寄せる「波」で、我々が乗り越えなければならない3つの「波」です。

第1波は「新学習指導要領」。評価の観点が大きく変わります。何年かに必ず来る定期的な波です。第2波は、何と言っても「新型コロナ」。これまでの経験則が全く通用しないやっかいな波です。そして第3波は「働き方改革」の波。緩やかな潮流ですが、これもまたコロナ同様、世界的規模の波です。学校現場もこの潮目で変革が強く求められています。単に仕事の合理化や在校時間縮減という側面だけでなく、文科省が示すように、授業の技量を磨き、自身の人間性や創造性を高めることで、生徒たちに対して効果的な教育活動を行うことが目的であることは理解しているつもりです。しかし、若い教師には絶対的に時間が必要だと思います。

思い起こせば、私が教師になった30数年前、中学校は荒れに荒れていました。自分の時間を削って生徒や保護者に体当たりし、学校を支えていた先輩方を見て教師の仕事ややりがいを体に染みこませてきました。部活動の後、学級の雑務や家庭訪問、一息ついてからの『明日の授業に向け、試行錯誤した』この時間こそ、今の私の原点です。

「教師は授業で勝負する。忙しいと言い訳だけはするな!」先輩方の励ましの声が聞こえてきます。私は「時代遅れ」でしょうか?不器用でも、生徒のためなら『♪時代遅れの男になりたい』一昔に流行った歌のように……。

(加藤厚司・名古屋市立昭和橋中学校長)

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