(提言)愛知の教育のさらなる充実を

愛知県教育委員会義務教育課長 伊藤 孝明

3月、名古屋城の金シャチが16年ぶりに城を離れ、現在、地上へ降臨しています。新型コロナウイルスの早期収束と、経済の回復を願ってのことです。しかしながら、変異株を含めた感染拡大は収まることはなく、5月12日には三度目の緊急事態宣言が発出されました。このような厳しい状況の中、各学校では、子供たちの学びを保障し、安全安心な学校とするために、様々な取り組みをしていただいております。各学校における多大なる御尽力に対して、改めて、心から感謝申し上げます。

さて、国は1月の中央教育審議会において、「令和の日本型学校教育の構築を目指して~全ての子供たちの可能性を引き出す、個別最適な学びと、協働的な学びの実現~」の答申を取りまとめました。この令和の日本型学校教育では、「一人一人が、自分のよさや可能性を認識すること」「他者を価値のある存在として尊重すること」「多様な人々と協働しながら、豊かな人生を切り拓くこと」「持続可能な社会の創り手となること」が大切であるとしています。

時期を同じくして、本県では、2月に、第四次の愛知県教育振興基本計画である「あいちの教育ビジョン2025」を策定しました。本ビジョンにおいても「自らのよさや可能性を伸ばし、自己実現を目指すこと」、「多様な人々と協働して様々な課題を乗り越え、これからの社会をよりよいものにすること」などを目指しています。そして、「自らを高めること」と、「社会の担い手となること」を基本に、多様な人々の存在を尊重する豊かな人間性と「知・徳・体」にわたる生きる力を育むことを基本理念とし、その実現のために、七つの「基本的な取組の方向」と三十の「取組の柱」を定めております。

「取組の柱」の一つに、「情報活用能力の育成とICT活用教育の推進」があります。未来の予測が困難な時代を生き抜く子供たちを育成するために、また、どのような状況にあっても子供の学びを止めないために、という思いで取り上げたものです。

GIGAスクール構想の前倒しにより、全ての小中学校に1人1台端末が導入されましたが、どのように活用したらよいか、不安を抱えている先生方もいらっしゃると思います。まずは、失敗を恐れず、「いろいろな活用方法を試してみよう」という姿勢で取り組んでいただくことが大切だと考えます。そうすれば必ずや、今まで以上に子供の笑顔あふれる授業となるはずです。

このように、「あいちの教育ビジョン2025」には、私たちが大切にしていかなければいけない様々な施策を示しております。ぜひ、県内全ての教員が本ビジョンを共通認識し、推進することで、愛知の教育のさらなる充実を図っていきましょう。

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