(読者の窓)生徒の思いを

コロナ禍の中ですが、各校が工夫をして教育活動を進めています。

本校も、「コロナだからできる」という発想で、生徒の思いを大切にした教育活動を進めています。

本校では、3年生が中心となり、全校でソーランを踊るという伝統があります。昨年度は一度も踊れなかったソーラン。3年生は、伝統を何とか後輩に引き継ぎたいという思いを強くもっていました。まず、下級生に見本を見せようと、3年生が考えたのは、運動場で、距離をとり、全員が声を出さずに踊るソーランでした。練習が始まってから3週間後、各階のベランダに並んだ1・2年生が見たのは、一糸乱れぬ3年生の踊りと真剣な表情、聞こえるのは太鼓の音と地面を踏みしめる足音、そして、生徒たちの動きに合った空気を切る音でした。

また、夏の大会の激励会、選手に思いを届けたいと生徒会役員が考えたのは、全員で声を出すエールの代わりに、弦楽部が「栄光の架橋」を演奏することでした。選手は、弦楽器の音色をじっくりと聞くことで、2年余りに渡る部活動への思いをかみしめ、大会に臨む気持ちを高めていました。

2年生も、こんな時だからこそみんなで協力して取り組む活動をしようと、運動場に畑をつくり、スイカ栽培に挑戦しています。自分たちの思いの詰まったスイカが今、大きく実っています。

令和3年度は二度と来ません。生徒たちが充実した学校生活だったと実感できるようにしていきたいと考えています。

 (池田和博・幸田町立南部中学校長)

関連記事