(読者の窓)小中一貫教育

 2020年、小中一貫校「にじの丘学園」の開校とともに、瀬戸市では小中一貫教育がスタートした。

 当初は多くの先生が、一貫校の「にじの丘学園」はともかく、離れた場所にある小学校と中学校でどうやって一貫教育を行うのかイメージを持つことが難しかった。

 瀬戸市が小中一貫教育を通して育んでいく力として、「協働型課題解決能力の育成」と「郷土愛の醸成」を掲げている。では、どんな授業を目指していくのか。

 夏休みに市内の全職員が参加して行った研修会では、國學院大学の田村学教授をお招きして「主体的・対話的で深い学びの実現に向けて」と題して講演をしていただいた。瀬戸が目指す協働型課題解決能力の育成は、学習指導要領が目指す方向と同じであることを確認することができた。

 講演の後、小・中学校の先生が少人数のグループに分かれて、「これからの授業をデザインする」と題して、授業づくりの演習を行った。「教師主導の教え込む授業を、子ども主体の学びに変えていくためにはどうすればよいか」「子どもたちの話し合いがよりよいものになるためにはどうすればよいか」、小・中学校の先生が意見を交わしながら授業の質的改善に取り組んだ。

 コロナ禍にあって小・中学校の先生の交流は思うように進まないが、講演会・研修会で得た気付きを2学期からの授業に生かしていきたい。この夏、目指す方向、目指す授業スタイルを共有し、瀬戸市の小中一貫教育はスタートラインを飛び出した。

 (大高和人・瀬戸市立東山小学校長)

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