【私を支えた「この一冊」(15)】ありがとう、さようなら

教育委員会に赴任して3年ほど経ち、早く学校に戻りたいという気持ちより、戻って大丈夫だろうかと漠然とした不安の方が心の多くを占めていたころ、私はこの本と出合いました。著者でもある瀬尾先生が、中学校の教員として奮闘する日々がつづられています。

瀬尾まいこ 著 
角川文庫

やめてやるって思うことも度々あるけれど、それ以上に感動がちゃんとある。生徒と一緒に何かを創っていくのは、ぞくぞくする。

本を読み進めるうちに、体育大会や合唱コンクール、生徒会の仕事、そして卒業式など、生徒と過ごした日々が思い出され、胸が熱くなりました。学校では心の振れ幅が大きく、落ち込むことも多いけれど、大きな喜びに包まれることもあります。生徒たちとともに、もう一度、生きていることを実感したいと思えた一冊です。

(立川恵理・豊川市立御津中学校長)

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