自ら考え、判断し、表現する生徒の育成 刈谷市立依佐美中学校

本校では、毎週月曜日に十分間の「よさっぴタイム」という時間を設定している。これは、SST(ソーシャルスキルトレーニング)と、SGE(構成的グループエンカウンター)を統合したもので、円滑な人間関係を築くために、継続的に取り組んでいる実践である。

この実践により、本校の生徒たちには、仲間の意見を肯定的に捉える姿勢が定着してきていると感じる。

生徒同士の関係が円滑であることは、授業においても効果的に作用していることが多いと感じる。体を向けて話をよく聴く姿。発言者の話を温かく受け止めようとする姿。そんな生徒たちの力をもっと伸ばすとともに、生徒たちが主体的に考え、「分かった・なるほど・できた」と感じることのできる授業を展開していきたい。そのために、「授業にのめり込み、挑戦できる授業」「達成感を味わい、自信が付く授業」の実践を目指して、本主題に取り組むこととした。

 授業の必然づくり

生徒の興味や関心を引き、考えたり深めたりすることができるような「仕掛けづくり」を工夫すれば、思考力・判断力・表現力を高めることができると考えた。

「仕掛けづくり」の一つとして、授業の必然づくりに心掛けている。まず、授業で身に付けさせたい目標を「狙い」、生徒に示す学習課題を「めあて」として明確に分類した。

その上で、生徒にとって身近な素材を取り入れたり、意外性のある資料を活用したりすることで、「もっと知りたい」という必然的な意欲に結び付けたいと考えた。

 効果的なペア・グループワーク

生徒たちの「もっと考えてみたい」という意欲に結び付くよう、発問や切り返しの言葉を精選するようにした。

また、生徒同士の関わり合いが学びの深まりにつながるように、「よさっぴトーク(3~4人組の対話隊形)や、まなボードなどの思考ツールを、効果的に取り入れるように努めた。

 授業の山場の設定

授業の中で、「分かった・なるほど・できた」という感嘆詞が生まれる瞬間を、授業の山場と位置付けた。山場は、深い学びへとつなげるためのがんばりどころである。

授業者は、狙い達成のために資料を工夫したり、発問や切り返しを精選したりすることで、生徒たちの意欲と関心を高め、「分かった・なるほど・できた」につなげていくことを心掛けた。

 振り返りの工夫

振り返りは、生徒たちが自己と対話するための大切な時間であると捉えた。漠然と授業の感想を書くだけのものとならないよう、視点を決めた振り返りを行う。授業者は、この振り返りを次時への課題につなげるとともに、生徒たちの主体的な学習につながるように心がけた。

この実践を通して、生徒が授業にのめり込み、挑戦してみようとする主体的な姿が多く見られるようになった。今後も全ての生徒が「分かった・なるほど・できた」の思いをもつことができるよう、研究を進めていきたい。

 (文責・田中敦子校長、執筆者・深谷尚史教務主任)

 本校/℡0566(21)0487。URL

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