『新生赤羽根中学校』ともに学びあい、自ら踏み出す第一歩 田原市立赤羽根中学校

 今年度、本校は泉中学校と統合した。両校共に小規模校で、生徒数の差が少ないということがこの統合の特徴である。生徒や保護者が安心して学校生活をスタートできるように、統合後の学校経営方針と学校像をどうするかが課題であった。そして、生徒や保護者だけでなく、地域にとっても魅力ある「新生赤羽根中学校」を目指し、統合を進めた。

統合後の理想の学校像を話し合う様子
地域と共に

 2017年7月、泉中学校統合準備委員会が設置された。総務部会、PTA部会、学校運営部会、通学・安全部会の四部会に分かれ、連絡・調整を行った。全体会では、決定事項が参加者の総意となるように、各部会からの提案事項を協議した。全体会には、保護者だけではなく、同窓会代表や各地区代表も参加した。統合後、地域の中学校としての思いが反映できるよう、参加者が構成された。決定事項は、田原市教育委員会作成による統合準備会だよりが、各地区コミュニティーから地域全世帯に発信された。

競う・触れ合う・慣れる

 泉中学校、赤羽根中学校共に小規模校であり、学校行事などでは、活動の場が保障されやすいというよさがある。反面、競争意識に欠け、社会に出た時のたくましさの育成が課題である。そこで、統合3年前から合唱祭と長距離走・駅伝大会を合同で実施し、競い合った。合唱祭の合同練習では、互いの姿を見て「よいところはまねをして、コンクールまでには改善したい」という感想をもった。人数が増えたことによる教育効果を再確認できた。

 統合前のアンケートの結果、統合後の「授業」について不安を抱く生徒が多数いた。小規模校のため、級友や教科担当が3年間変わらないことが多く、新しい出会いを体験することが少ない。

 そこで、統合の2年前から教科の交流授業を行った。統合前年度には、新年度の予定学級数に分かれ、授業者も両校で分担して授業を行った。事後の感想からは、統合後の学校生活を体験して、「雰囲気や仲間は現在と変わらない」と実感できたようであった。また、統合への不安が減少し、期待が高まったと思われる。

自らが考える学校像

 統合自体を生徒自身が主体的・肯定的に捉えてほしいと願い、目標とする学校像について考える場を設けた。前年度の3月に交流のまとめとして、各学年で「新生赤羽根中学校の3本柱」について話し合いを行った。初めにそれぞれの学校の長所や強みについて考え、発表を行った。次に統合後の目標とする学校像を小グループで考え、話し合った。目標を決める根拠として、これまでの交流で感じた互いの学校の長所を挙げる生徒もいた。

おわりに

 21年度の入学式・始業式に出席した生徒の晴れやかな表情を見て、これまでの取り組みの成果を感じた。教育活動の重点目標のスローガンを「『新生赤羽根中学校』ともに学びあい、自ら踏み出す第一歩」とし、統合初年度をスタートした。互いに関わり合うことで、大きく成長していくことを期待している。

 (文責・古越俊光校長)

 本校/℡0531(45)2057、Eメール

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