(読者の窓)困難の中から

 今年度も春には運動会を開催することができませんでした。「今年はできることをできるように」と考えて進めていこうと始まった1年の最初の大きな行事でした。感染症対策を盛り込んだ案を立て、運動場を整え、練習を開始しました。しかし、感染拡大の状況を鑑みて運動会を安全に開催できないと判断し、延期を決めました。全校児童に伝えた当日の授業後、職員で運動場の片付けをしました。

 本校は校訓「なかよく かしこく のびゆく子」のもと「困難な時代でも、仲間と協力し、工夫を重ね、乗り越えていこう」と日々の教育活動を進めています。

 子どもたちにとってどの1年も大切な時間です。小学校を卒業していく6年生には、一層感じます。「秋には全校で運動会を」全校児童と教職員や保護者の願いでした。児童の動きや各種目を再検討しました。身体的な距離の確保、練習は短時間、そして達成感や充実感がある運動会へ。課題はたくさんありましたが子どもたちを信じて取り組みました。

 短い練習期間で、一度も全校で集まって練習することなく、当日を迎えました。マスク着用ですが2年ぶりに全校がそろった開会式。秋晴れの空に揚がっていく校旗に久しぶりのすがすがしさを感じました。

 この2年間、できなかったことは多くあります。しかし、コロナ禍だからこそ思い切ってできたことも多くあります。今年度の新たな試みの、のびゆく姿が楽しみです。

 (近藤智彦・豊橋市立中野小学校長)

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