よりよい解決を模索する児童の育成 プログラミング的思考の育成を通して 名古屋市立御園小学校

 本年度、本校は開校60周年を迎えた。学区は名古屋市の中心街にあり、高層ビルに囲まれている。また、昔からの繊維問屋があり歴史ある商業の街としても知られている。

話し合いながらプログラムを考える児童(上)、アニメーションの正しい文章を考える児童

 本校は、学区とのつながりが強く、地域の方々といつも協力しながら子どもの教育を行っている。全校児童数は60人足らずの小規模校で、あらゆる場面で行き届いた教育が成され、子どもの成長ぶりには目を見張るものがある。

 本校では、昨年度より「プログラミング教育」を積極的に取り入れ、実践研究を行っている。一昨年9月より1人1台タブレットを配付し、ICT活用を積極的に取り入れた授業を進め、本年度は「よりよい解決を模索する児童の育成」をテーマに研究を行っている。本研究では、プログラミング的思考を育むとともにプログラミングや情報技術を積極的に活用していこうとする態度を養うことを狙いとしている。

▼助詞の理解を深める実践例(2年生)

 「わたし( )ボール( )かご( )なげた。」の( )に助詞を当てはめてアニメーション化することで、正しく助詞が使われているかを視覚的に捉えさせる。また、友達との話し合い活動では、アニメーション化した他の場面やもっと複雑な場面を示し、そのアニメーションに合うような正しい文章を考えさせることで、助詞の理解や文章表現力を高めた。

 こうした実践を積み重ねたことで、一人一人が独自にさまざまな場面を想定し学習を進めることができるとともに、理解を深め、効率よく学びを進めていくことができた。

▼プログラミングで扇風機を動かす実践(5年生)

 「扇風機をゆっくりと5秒回していったん止め、その後反対周りに一番速いスピードで5秒回し、最後に音を出して止めましょう」という課題を提示し、そのプログラムを考えさせる。児童は既習の「順次・反復・分岐」の手順を基に、友達と話し合いながら、正しいプログラムを粘り強く考えた。その過程では、試行錯誤しながら、予想↓実施↓修正を繰り返し、最終的に全員が正解にたどり着くことができた。こうした実践を繰り返すことで、論理的な思考力が育つとともに、失敗を恐れずまずはやってみようとする態度も身に付いた。

▼まとめ

 研究を進めるにあたり、本校では、プログラミング教育を中心とした情報教育の年間計画(本校HP「学校努力点」に掲載)を作成している。これにより、本校の研究が教科などでの学びをより効率よく確実にする実践にもなっている。プログラミング教育を取り入れて、多くの児童が躊躇(ちゅうちょ)なくタブレット端末を手際よく操作し、効果的に活用している。また、よりよく考え課題を解決するために、タブレット端末は、今やなくてはならない重要なものとなっている。今後も、時代の流れや社会の状況を踏まえ、実践を積み重ねていきたい。

 (文責・中越敏文校長)

 本校/℡052(231)1405、URL

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