未来を拓く中央小っ子 伝え合い.自ら考える国語の授業 蒲郡市立中央小学校

 本校では、2018~20年度に蒲郡市から学習指導研究委嘱を受け「未来を拓く中央小っ子~伝え合い、自ら考える国語の授業~」をテーマとして研究に取り組んだ。「国語力は人間力」を合言葉に、言語活動そのものを学ぶ国語、特に物語教材の授業の見直しに努め、日常生活の場面における言語力を養うことを全職員で目指した。

「読み」を伝え合う子どもたち~6年「海のいのち」~

▼基礎基本の習得

 国語の授業の中で、学習態度の基礎基本となる、返事、音読の姿勢、発言の仕方、鉛筆の持ち方などを全校で統一し支援した。また、年間2回実施される「ノート検定」は、校長が子どもたち一人一人に対して行い、意欲を高めた。

▼「深める」過程の充実

 20年度は、単元構想の「つかむ」「深める」「生かす・広げる」の「深める」の過程の手だてや支援を工夫した。

 「深める」の過程は、課題解決に向けて、場面ごとの読み取りを行った。1時間の授業の中に、「読む」「話す・聞く」「書く」の活動を必ず入れ、課題を「読み」(課題に対し、物語をどのように捉えたかの解釈)を交流した。交流の前には、課題に対する「読み」の根拠となる文中の言葉に線を引く「線引き活動」を取り入れた。そして、授業の終末は、振り返りを書く時間を十分保障し、振り返りの中から、学級全体に広げたい「読み」を教師が選び、「振り返りシート」にまとめた。翌日の朝の学習で、「振り返りシート」を用いて、感想交流し、次時の課題作りを行い、読み深めを図った。

▼6年生の実践より

 物語から自分の生き方について考えよう~「海のいのち」~

 絵本「海のいのち」を教師が読み聞かせをすることから単元へ入った。「クエの色づかいが印象的だ」など、絵本の世界に入っていった。そして、「太一の心の変化を読み取り、自分の生き方について考えよう」という単元全体の課題を子どもたちが設定した。「瀬の主に出会った太一について考えよう」では、瀬の主に出会った太一についての意見を出し合っていくなかで、「どうして太一は瀬の主をとらなかったのだろう」と教師が補助発問をした。すると、「太一は何かを感じたのだと思います。『こんな感情になったのは初めてだ』とあるから、父が言っていた『海のめぐみ』を今感じたのだと思います」という意見が次々と出てきた。瀬の主に出会った様子を丁寧に読み取り、「読み」を交流したことで太一の心の変化に気付いた。

▼おわりに

 全学年を通して、発言の仕方、聞き方を統一し、「深める」の過程で同じ授業スタイルを繰り返したことで、主体的に自分の「読み」を伝え、友達の「読み」を聞くようになった。そして、国語の授業を楽しみにしていた。

 教師は子どもたち同士で伝え合う時間を作ることに徹し、補助発問や構造的板書で読み深めることをねらい、成果をあげた。

 今後は、国語の授業で学んだことを日常生活でも生かし、生き方を考えるさらなる手だてや機会を考えたい。

 (文責・柴田ゆかり校長、執筆者・伊藤晴江教務主任)

 本校/℡0533(68)0033、Eメール

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