人権意識を磨き、豊かな人間関係を築こうとする児童の育成 互いの違いを認め、尊重し合う活動を通して  弥富市立桜小学校

はじめに

 本校は、児童一人一人が互いに違いを認め、尊重し合い、それぞれのよさや可能性を発揮し、自己実現を図りながら温かい人間関係を築いていくことを目標とし、差別や偏見のない学校づくりを目指して人権教育に取り組んでいる。

医療従事者へのメッセージ

 コロナ禍において、当たり前のように行ってきた他学年や地域の人々との交流活動ができなくなり、普段の授業でも個人活動が主体となった。しかし、地域の感染レベルを考慮し、感染対策を講じながら実施した数少ない活動を通して、児童は人と関わって活動することのよさを改めて強く感じることができている。

 また、本校は感染症指定医療機関であるJA愛知厚生連海南病院(以下、海南病院)に隣接している。新型コロナウイルスに関するニュースや実際に見聞きする病院の様子に接し、命の大切さについて身近な問題として捉え、自分たちにできることを考える機会をもつことができている。

 本研究を通し、児童がこれまでの人権教育で培ってきた道徳的価値や人権感覚を生かし、校内や地域の人々との関わりを通して、主体的によりよい人間関係を築こうとする児童の育成を目指していきたいと考えている。

地域との関わり合いを意識した活動

 昨年度、コロナ禍において人々の命を守るために最前線で働く医療従事者の方々に感謝の気持ちを伝えようと、隣接する海南病院で働く方々に向けた感謝のメッセージを作成した。病院から見えるように教室の窓に「いつも大切な命のためにありがとうございます」というメッセージを掲示した。本年度は、児童会から、医療従事者の方々だけでなく、苦しい思いをしている地域の方々も勇気付けられるような活動をしたいという提案があり、より多くの人々に向けたメッセージを作成する活動を行った。

 新型コロナウイルスの収束を願って「みんなで明るい未来をつくりだせ」というメッセージを考え、全校児童が人文字でメッセージをつくり、写真に撮って、病院に面する学校のフェンスに掲示した。メッセージを掲示した後、病院や地域の方々から感謝の言葉が学校に届けられた。児童は自分たちの思いが地域の方々に届き、地域の方々を勇気づけることができたことに喜びを感じていた。

おわりに

 一昨年度から続くコロナ禍のため、本年度も実施できる活動に多くの制約を受けることとなった。そのため、新しい活動を起こすのではなく、今まで取り組んできた活動を生かし、そこに人権教育としての視点を明確にもたせて活動したり、活動の範囲や対象を工夫したりすることで、効果的な活動とすることができた。

 これからは、「ウィズコロナ」「ポストコロナ」と言われ、より多様性の許容が求められる社会となっていくことが予想される。そのような社会を児童が力強く生きていくためにも、豊かな人間性、確かな人権感覚を培う人権教育に力を入れて取り組んでいきたいと考えている。

 (文責・吉田俊介校長)

 本校/℡0567(67)0824

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