「一歩踏み出す さわやか はつらつ 新中生」の育成 新城市立新城中学校

 本校では『一歩踏み出す さわやか はつらつ新中生』の育成を目指して、これまでの自分から一歩踏み出すチャレンジ精神を育む教育活動を進めてきた。コロナ禍により、活動が大きく制約を受ける中で、生徒と教職員は、何ができるのか、どうすればできるのかを考え、さまざまな活動に工夫をして取り組んだ。

研究への取り組み

 新城市教育委員会の研究委嘱を受け、新学習指導要領の趣旨を踏まえた「自ら学び、共に学び、豊かに学ぶ生徒の育成」をテーマに研究を進めた。

  1.  生徒自身が自ら課題を見つけ、学習に向かわせるための『授業における振り返りの充実』
  2.  振り返りをもとに、学習を調整する力を身に付けさせるための『自主学習の取り組み』
  3.  課題を明確にしたり、考えを共有したり、自分の考えを整理・深化させたりする『見える化のある授業』の3つの手だてを用いて実践に取り組んだ。
タブレットで自分の考えを「見える化」して話し合う生徒たち

 研究の成果として、振り返りのCAN―DOリストによって、授業でできた・分かったことと、できなかった・分からなかったことがはっきりし、計画・学習・振り返りを一体化させたオリジナル様式のプリントを活用した自主学習に、見通しをもって粘り強く取り組める生徒が大幅に増えた。

 また、授業ではさまざまな「見える化」を図ったことによって、一人一人が自分を客観視できようになり、自らの課題を明確にできたり、仲間の意見と比較しながら思考を深め、グループでの話し合いに意欲的に取り組んだりする姿が見られるようになった。

学校行事への取り組み

 緊急事態宣言の発出により、1カ月延期された体育大会では、延期された期間を利用して、生徒会役員を中心に、密を避けて競技を行うにはどうしたらよいかを生徒自身が考えた。競技自体の見直しや、やり方に工夫を加えたり、プログラムや会場の配置を大きく変更したりして、自分たちの力で開催を実現させた。

 文化祭では、3年目となる全校制作のペットボトルキャップアートの制作に当たって、感染予防のために、縦割りの制作班ごとの作業時間を細かくずらしたり、作業場所の割り振りを緻密に計画したりして、安全に配慮をしながら無事完成させることができた。文化祭当日、地域の方々にも協力をしていただいて集まった15万個のキャップの内の3万1千個を使って描かれた文化祭のテーマ『突破漲れ新中魂』が、スポットライトに浮かび上がると、生徒から大きな歓声が上がった。

 15万個のキャップは、文化祭後に市内のボランティア団体に寄贈し、発展途上国に贈られるポリオワクチンの購入費用に充てられた。

今後に向けて

 新型コロナウイルスに振り回され、限られた時間と条件の中で、試行錯誤しながらの日々ではあったが、着実に歩みを進めている手応えは感じている。

 これからも生徒のさまざまな学びを止めることがないよう、授業も行事も知恵を絞って工夫を凝らし、子どもたちが、一歩踏み出すためにできることを考えて実践していきたい。

(文責・高橋正樹校長)

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