【私を支えた「この一冊」(21)】先生のための「話し方」の技術

玉置崇、菱田さつき 著
明治図書

「話す」ことは自分のエネルギーを体外へ「放す」こと

 インナートーク、マインドトーク

若い頃、先輩教師から「おまえの話には思いがない」と叱られたことを思い出す。「思い」というエネルギーを乗せた言葉だけが、子どもの心に響くのだと。

思いを込めて話すと、必ず「自分の話を聞いてほしい」という感情が湧き起こる。「先生の話を聴いているよ」というエネルギーを返してくれる子どもとの間に、気持ちと気持ちの「対話」が生まれてくる。子ども同士の対話が授業の中心となり、教師は自分の言葉を削ろうとする。しかし、時代の流れとは関係なく、目の前の子どもたちと気持ちで対話できる「話術のスキル」を若い教師たちに伝え、どんどん思いを語らせればよいのだと改めて強く感じた。そして、なぜだか少しうれしい気持ちになっている自分に気が付いた。

(梶田誠二・小牧市立三ツ渕小学校長)

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