「価値づけ」を手だての基盤とした研究の推進 東栄町立東栄小学校

 本校では、北設楽地方教育事務協議会の委嘱を受け、2021年度から「ともに成し遂げた経験をもち、考え、伝え合い、行動する子どもの育成―子どもが学習課題を自分事としてとらえ、学び合い・深め合う授業づくり―」を研究主題とし、研究実践に取り組んでいる。

主題設定の理由

 本校では、東栄町の提唱する「天地人教育」の理念を反映し、「いきいき学ぶ みんな輝く 未来へ進む 東栄小―校訓『ちえ輝く子、やさしさ輝く子、げんき輝く子』の育成に向けた教育を行う―」という教育目標を掲げている。目指す子どもの姿は、「ともに成し遂げた経験をもち、考え、伝え合い、行動する子ども」である。研究主題もそれを受けて設定し、学校の教育活動全体を通して、目指す子どもの育成を図っている。

 そのために、「どの授業でもできる」「全ての活動に生かすことができる」手だてを明らかにすることをねらって、研究を進めてきた。

研究の実際
振り返りの場面

 授業が大成功したら「子どもはこんなことを言うだろう」というゴールの姿をイメージすることでゴールやゴールに迫る道筋を明確にし、活動・発言を評価する「価値づけ」を手だての基盤と考える。子どもが主体的に学びに取り組むための手だて(導入の工夫・目当ての設定・単元マップなどによる見通し)と子どもが学び合い、深め合うための手だて(ICTなどを利用した見える化・振り返り)を意識した授業に、特別支援学級を含む全学級で取り組んでいる。「価値付け」には、学習に前向きに取り組んでいる姿を認め、褒める価値付けもあれば、狙いに迫る姿を認め、全体に広げるものもある。研究2年目に入り、教科の本質に関わる価値付けをめざして、日々取り組んでいる。

 また、働き方改革を意識した取り組みとして、初任者研修の示範授業を研究授業(指導案なし。日報に単元名やゴールの姿、授業の視点を明記)と兼ねて行っている。その日の職員夕会後、30分間限定のハーフミーティングで検討会を行うことで、研究授業数を確保し、指導力向上と研究の共通理解を図る場を設けている。

おわりに

 今年度の6年国語「イースター島にはなぜ森林がないのか」の実践では、題名に関するクイズとまとめ部分の形式段落を抜いた教材を単元の導入で使用したことで、一気に子どもの興味を教材に引き付け、学習課題を自分事として捉えさせることができた。また、教師は子どもが各自で設定した目当てについて、本時のゴールの姿に迫るためのキーワードを使っている子を指名して発表させたり、つぶやきを拾って価値付けたりすることを意識して進められた。

 今後も日々の授業で実践を積み重ね、子どもと教師が、共に成長する研究としたい。

(文責・後藤理恵校長、執筆者・佐々木栄治主幹教諭)

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